第161回芥川・直木賞(日本文学振興会主催)の候補作が

17日付で発表された。(時事通信)

 芥川賞は

候補2度目となる社会学者の古市憲寿さん(34)、

台湾生まれで初候補の李琴峰さん(29)ら男女5人。

直木賞は山本周五郎賞受賞作で初候補の朝倉かすみさん(58)、

候補5度目の柚木麻子さん(37)ら女性6人がノミネート。

直木賞候補が女性のみで占められるのは初めて。

 選考会は7月17日に東京・築地の料亭「新喜楽」で開かれる。

 候補作は次の通り(敬称略)。

 【芥川賞】今村夏子「むらさきのスカートの女」(小説トリッパー春号)

▽高山羽根子「カム・ギャザー・ラウンド・ピープル」(すばる5月号)

▽古市憲寿「百の夜は跳ねて」(新潮6月号)

▽古川真人「ラッコの家」(文学界1月号)

▽李琴峰「五つ数えれば三日月が」(文学界6月号)


 【直木賞】朝倉かすみ「平場(ひらば)の月」(光文社)

▽大島真寿美「渦 妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん) 魂(たま)結び」(文芸春秋)

▽窪美澄「トリニティ」(新潮社)

▽澤田瞳子「落花」(中央公論新社)

▽原田マハ「美しき愚かものたちのタブロー」(文芸春秋)

▽柚木麻子「マジカルグランマ」(朝日新聞出版)。