私の友人が強制的に受験させられようとしてる教学試験。
ここで主に出題されるのは、創価学会が信仰する日蓮に関する内容だという。
日蓮が活躍した鎌倉時代には複数の鎌倉仏教が生まれ、
宗派間で対立が絶えなかったという。
そうした中で、日蓮は常に弟子たちを励まし続け、
彼がしたためた手紙や言葉は「御書」として収められ、
日蓮宗や日蓮正宗における指導の根本となっている。
多くの宗教を生み出した鎌倉幕府は、
政治自体が不安定だっただけでなく、異常気象や飢饉が続き、
人々の不満が絶えることはなかった。
そうした中で、日蓮宗や日蓮正宗が台頭したことで、
奈良・平安時代から存在した宗派の間には、
対話による布教に危機感を覚えるものも少なくなかった。
やがて、幕府が倒れ、京(室町幕府)に幕府が移されたことを期に、
鎌倉仏教の拡大傾向は縮小していくこととなる、
しかし、小さいながらも布教活動は続いていき、
それぞれの宗派が途絶えることはなかった。
厳しい戦国時代や江戸時代を生き抜いたのである、
明治時代に入ると、
政府から日蓮の教えを根本とする宗派が新宗教として認められ、
一つの団体に統合して再スタートを切った。
しかし、戦時中には政府から厳しい監視下に置かれるなど、
発展は決して楽なものではなかったという。
そして、日蓮正宗においては、平成に入る頃には宗派内対立が表面化。
やがて、総本山は創価学会を正式に除名・破門したのである。
そして、2つの明と暗に分かれることとなる。
創価学会は会員の減少を見越してか、世界拡大へと舵を切り、
一方の総本山は厳しい修行による組織強化を図り始めた。
創価学会は世界各地へと布教を進め、
最近はこれまで大きく取り上げてこなかったイギリスでも評価され始めている、
しかし、国内はどうかというと、
人口減少社会において会員数の減少は止まっていない。
その上、会員の家族にもこうした教学試験への参加を促し始めているという。
総本山でも会員の減少を食い止められていないが、
創価学会のやり方はさすがに強引すぎるか。
さらに最近では、
最高責任者であるSGI(創価学会の国際団体)の会長・池田大作氏の姿を
ほぼ見なくなった。
自身や婦人の体調が思わしくないという。
さらに、自身の歴史を綴った「新人間革命」は、
間もなく発売される30巻を持って完結するという。
果たして、創価学会の体制は盤石なのか?と疑問を呈しておきたい。
私の友人はこんなことも言っていた。
「このまま教学試験を受けていいのか?本音を言えば、受けたくない。」