漢字1文字で今年の世相を表す「今年の漢字」に「北」が選ばれ、

京都市東山区の清水寺で12日、森清範貫主が揮毫(きごう)した。

(時事通信)

〔写真特集〕今年の漢字

 度重なる弾道ミサイルの発射や核実験の強行といった

緊迫化する北朝鮮情勢などを反映した。

 今年の漢字は日本漢字能力検定協会(同市)が主催し、今年で23回目。

15万3594票の応募があり、「北」は7104票を獲得した。

2位は森友・加計学園問題やトランプ米大統領の来日など、

国内外を問わず政治に大きな動きがあったことを表す「政」、

3位には北朝鮮問題による不穏な国際情勢などを示す「不」が続いた。

4位にも「核」が入るなど、今年は北朝鮮に関連する漢字が目立った。

 森貫主は「北」という字は2人が背を向けている形だとした上で、

「話をしないことには通じないので、

平和に向かって皆が努力していくことが大切だと思う」と話した。

 揮毫された漢字は15日まで清水寺本堂で一般公開され、

16日からは漢字ミュージアム(同市)に展示される。