シェークスピア劇や

NHK大河ドラマ「樅ノ木は残った」「国盗り物語」の主演で知られ、

舞台からドラマまで幅広く活躍した

俳優の平幹二朗(ひら・みきじろう)さんが23日死去した。

 82歳だった。広島市出身。俳優の平岳大(ひら・たけひろ)さんは長男。

 平さんは、東京都世田谷区の自宅の風呂場で倒れているところを発見され、

その後死亡が確認された。(時事通信)

 俳優座を経てテレビドラマ「三匹の侍」で注目を集めた後、

浅利慶太さん演出の劇団四季「ハムレット」の主役で

舞台俳優としての地歩を確立。

「NINAGAWAマクベス」や「王女メディア」など、

長年にわたって故蜷川幸雄さんの作品に出演した。

悲劇の主人公を格調高く演じ、シェークスピア作品を得意とし、

自ら演出も手掛けた。

 ドラマはNHK大河など時代劇に多数出演した他、

現代劇でも存在感を見せた。

近年もほぼ毎年出演作があり、

放送中のフジテレビ系のドラマ「カインとアベル」にも出演していた。

 舞台でも衰えを見せず、昨年の「王女メディア」に続き、

今年は9月から10月上旬まで「クレシダ」に出演、

年明けの舞台も予定していた。

 「天城越え」「GOEMON」など映画にも多数出演した。

1998年紫綬褒章、2005年旭日小綬章。