大相撲の元大関で、スケールの大きな取り口で人気を集めた

元貴ノ浪の音羽山親方(本名浪岡貞博、貴乃花部屋所属)が

20日午前10時55分、急性心不全のため大阪市内のホテルで死去した。

43歳だった。

葬儀は22日午後0時半から

名古屋市守山区苗代2の1812の平安会館守山斎場で。(時事通信)


 青森県三沢市出身。

元大関貴ノ花が師匠だった藤島部屋(当時)に入門し、

1987年春場所で初土俵。

2メートル近い長身と懐の深さを生かした独特の形で白星を重ね、

順調に出世した。

 91年九州場所で新入幕。

94年初場所後に武蔵丸(現武蔵川親方)と同時に大関昇進。

弟弟子に当たる若乃花、貴乃花(現貴乃花親方)兄弟や、

曙らとともに当時の相撲ブームをけん引した。

96年初場所、97年九州場所と2度優勝。

いずれも同部屋の貴乃花との決定戦を制した。

 大関在位は通算37場所。

関脇に落ちた2000年初場所には10勝を挙げて返り咲いた。

通算成績は777勝559敗13休。

04年夏場所を最後に引退し、

貴乃花部屋付の親方として後進を指導していた。