ベテラン漫才コンビ「今いくよ・くるよ」の

今いくよ(いま・いくよ、本名里谷正子=さとや・まさこ)さんが

28日午後5時58分、大阪府内の病院で亡くなった。

67歳。京都府出身。

昨年9月に胃がんが見つかり、闘病しながらステージに立ってきた。

細い体形と濃いめのメークで知られ、

84年には上方漫才大賞を受賞するなど、本格女流漫才師として活躍した。

通夜は29日、告別式は30日に京都市内で、家族と近親者のみで執り行う。

後日、大阪市内でお別れの会を開く予定。(スポニチアネックス)

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 底抜けに明るかったいくよさんが静かに逝った。

関係者によると、死因については不明だが、

これまでがんとの闘病を続けながら舞台に立っており、

「かなり体力的にも厳しいものがあったようです。

舞台を降りるとつらそうだった。気力と体力を振り絞って漫才をしていた」という。

最後の舞台は今月上旬、大阪市のなんばグランド花月とみられる。

 いくよさんは昨年9月7日、

京都市のよしもと祇園花月の出番終了後に体調不良を訴え、

翌8日、自宅近くのかかりつけ医で受診したところ

「おへそ周辺に、しこりがある」と診断され、

別の大阪市内の病院で胃がんが見つかった。

 同17日に入院し、手術はせず、抗がん剤治療を行うなどして11月5日に退院。

抗がん剤治療を継続しながら3カ月後の12月3日に、

よしもと祇園花月の舞台で仕事復帰した。

「今までの彼氏より、がんの方が長い付き合いになると思う」

と漫才師らしく笑いを交えて闘病への決意を表明し、

くるよの持ちギャグ「どやさ」をそろって披露するなど元気な姿をみせていた。

 ◆今 いくよ(いま・いくよ=本名里谷正子、さとや・まさこ)

1947年(昭22)12月3日、京都府出身。

京都明徳高時代にソフトボール部のチームメートで

同級生の、くるよと70年に今喜多代さんに弟子入り。

84年に上方漫才大賞、第2回「咲くやこの花賞」を受賞。