第18回統一地方選を締めくくる後半戦の市区町村長・議員選が

26日投開票(一部は27日開票)され、

大分市長選で

自民党などが推す元中小企業庁次長の佐藤樹一郎氏(57)が、

民主党国会議員らが支援する

元厚生労働省課長の椋野美智子氏(59)を破り、初当選した。

 過去2回とも無投票当選のため、

12年ぶりの選挙戦となった高松市長選では、

現職の大西秀人氏(55)=自民、公明推薦=が

共産党の推す新人を破り3選。

水戸市長選では

現職の高橋靖氏(49)=自民、民主、公明推薦=が

共産系新人を退け、再選を果たした。


 このうち高松市長選の投票率は

2003年の55.06%を下回る47.61%で、過去最低を更新した。

 東京都世田谷、渋谷両区長選と

愛知県瀬戸市長選、大阪府吹田市長選も、

自民、民主両党がそれぞれ支援する候補者らが激突した。

世田谷区では、民主党などが支援する現職の保坂展人氏(59)が再選。

渋谷区は、

同性のパートナーを「結婚に相当する関係」と認める条例制定を主導し、

証明書の早期発行を訴えた無党派の元区議が、

政党支援の新人ら3氏との争いを制した。

瀬戸市は民主党が後押しする会社役員、

吹田市は自民党などが推す元市部長が、それぞれ初当選した。

 保守分裂選挙となった東京都中央区長選は、

現職の矢田美英氏(74)が自民党推薦の元区議会議長ら4新人を抑え、

全国の市区長で最多の8選を果たした。


 翌日開票となった東京3特別区長選は

27日午前中に大勢が判明する見通しだ。


 職員に対するセクハラ疑惑で

当時の村長が村議会から不信任決議を受け、

議会を解散し、自らも辞職した宮城県大衡村では

26日、村長選と議員選(定数14)が行われ、

新しい村長に元村議で無所属の萩原達雄氏(66)が初当選した。

萩原氏は自宅で、集まった支持者らを前に

「ガラス張りの村政、誰もが自由に物を言える村政にしたい」と訴えた。

風通しの良い村づくりに向け、

首長の多選禁止条例の制定なども検討する考えを示した。

 一方、2013年10月、

土砂災害で36人が死亡、3人が行方不明になった東京都大島町では、

復興・防災などを争点に町長選が行われた。

元町課長の三辻利弘氏(59)=自民、公明推薦=が

現職の川島理史氏(62)=共産支持=を破り、初当選した。


(時事通信)