米地質調査所(USGS)によると、
ネパール中部で25日午前11時56分(日本時間午後3時11分)ごろ、
マグニチュード(M)7.8の強い地震が発生した。
米CNNテレビによると、ネパール国内の犠牲者が1457人に達したほか、
インドで41人、バングラデシュでも4人が死亡するなど、
周辺国を含めて死者が1500人を超す惨事となった。
ネパール政府は非常事態宣言を出し、各国に支援を要請した。
世界最高峰エベレスト(8848メートル)では雪崩が発生。
インドや中国も含め、倒壊した建物の下敷きになるなどして
多数の負傷者が出ている。(時事通信)
震源地は
ネパールの首都カトマンズの北西約80キロ、震源の深さは約15キロ。
日本の外務省によると、ネパールの在留邦人は約1100人。
在ネパール日本大使館には日本人の被害に関する情報は入っておらず、
引き続き安否の確認を急いでいる。
カトマンズでは、
観光名所となっている19世紀に建てられた白い円柱形の塔
「ダラハラ」(高さ約62メートル)が倒壊し、10人前後の遺体が運び出された。
警察当局者によると、最大200人ががれきの下に閉じ込められたもよう。
幹線道路が破壊されたほか、国際空港も被害を受け、
救助活動への影響が懸念されている。
ロイター通信によると、エベレストの雪崩では少なくとも18人が死亡。
観光当局者は
「犠牲者はさらに増える恐れがある。
外国人やシェルパも巻き込まれた可能性がある」と語った。
中国の新華社通信によると、
チベット自治区のネパールとの国境沿いの地域で
多くの住宅が倒壊したり壁に亀裂が入ったりし、12人が死亡した。
25日夕にはM5.9の地震があった。
通信や道路交通に支障が出ており、
自治区政府はテントや食料、飲料水の輸送など救援活動を急いでいる。