27日の午前に

茨城県阿見町の自宅で、

JRA1447勝の実績を誇る後藤浩輝騎手(40)=美浦・フリー=が

首をつっているのが発見された。

自殺とみられる。(サンケイスポーツ)


【写真で見る】落馬事故から復帰後初勝利をあげた後藤浩輝騎手


 競馬界に激しい衝撃が走った。

現役トップジョッキー、

それも度重なる大けがから不屈の闘志で立ち直って

復帰したばかりの後藤騎手の自殺。

ショッキングなニュースが駆け巡り、

早朝のトレセンは沈痛な空気に包まれた。

関係者によると、

前夜までは普段と変わりない様子で過ごしていたという。

28日、3月1日にも計15鞍の騎乗予定が入っており、

関係者は突然のできごとによる対応に追われた。


 後藤騎手は1992年に美浦・伊藤正徳厩舎からデビュー。

早くから騎乗技術の高さを評価され、

また、技術向上への意欲も人一倍のものがあった。

96年には単身、渡米して半年間の武者修行に出るなど、

アグレッシブな姿は

関係者だけでなくファンにも高く評価され、

ファンサービスにも積極的に貢献していた。


 12年のNHKマイルCで落馬した際に

頸椎骨折の疑い、頸髄不全損傷と診断され、

復帰したばかりの同年9月には再び落馬。

第一、第二頸椎骨折、頭蓋骨亀裂骨折の重傷を負ったが、

13年10月に復帰した。

さらに14年にも4月に落馬負傷して再び頸椎を骨折したが、

11月に復帰するなど、

ここ数年は大きなけがを立て続けに負ったが、

その都度、不死鳥のごとく回復してファンの喝采を浴びていた。

先週21日にもダイヤモンドSで落馬したが、

翌日の京都競馬では騎乗して2勝をマークしており、

関係者も「動機に思い当たる面はない」と悲嘆にくれながら

困惑している。


 JRAの通算成績は1万2949戦1447勝。

重賞は53勝で、

GIは安田記念(02年アドマイヤコジーン、10年ショウワモダン)、

朝日杯フューチュリティS(04年マイネルレコルト)、

ジャパンCダート(06年アロンダイト)、

オークス(11年エリンコート)の5勝。