米映画界最高の栄誉とされる第87回アカデミー賞の候補が15日発表され、

高畑勲監督(79)の「かぐや姫の物語」が長編アニメ部門にノミネートされた。

受賞作品は2月22日に発表される。(時事通信)


 「かぐや姫―」は高畑氏の14年ぶりの監督作品で、

「竹取物語」を基に、かぐや姫の内面を現代的視点で描いた。

受賞すれば同部門の日本作品としては、

2003年の「千と千尋の神隠し」(宮崎駿監督)以来となる。


 また、短編アニメ部門で、

米国在住の日本人アニメーター、堤大介氏(40)と

日系人ロバート・コンドウ氏(34)が共同で監督を務めた

「ダム・キーパー」が候補入りした。

大気汚染から街を守る豚の少年を描いた作品。


 全体の受賞レースでは、

「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」と

「グランド・ブダペスト・ホテル」が

ともに作品賞をはじめ9部門にノミネート。

また、米女優アンジェリーナ・ジョリーさんがメガホンを握り、

第2次世界大戦で旧日本軍の捕虜となった米兵を描いた「アンブロークン」も

撮影賞など3部門で候補入りした。