長野県北部を震源とする震度6弱の地震で、県警は23日、
同県内の負傷者が41人に上ったと発表した。
うち7人が骨折などの重傷。
多数の民家が全半壊し、土砂崩れも発生した。
同日も震度3以下の余震が相次ぎ、
気象庁は土砂崩れなどに警戒を呼び掛けている。(時事通信)
県警によると、負傷者は白馬村で23人、長野市10人、大町市3人など。
このうち白馬村や長野市の7人が骨折や脱臼などの重傷を負った。
白馬村神城では26人が倒壊した民家の下敷きになるなどしたが、
全員を救出した。
県などによると、白馬村では民家43棟、倉庫や車庫など39棟が全壊し、
小谷村でも民家4棟が全壊。
両村の国道で土砂崩れが発生して一部が通行止めとなった。
県警などはヘリコプターで上空からも被害の確認作業を進めた。
白馬村は、家屋倒壊などの被害が特に大きかった地区について調べた結果、
住民全員の安否を確認した。
一方、道路崩壊の恐れがあるとして
野平地区などの住民計61人に避難指示を出した。
他に同村などの計約450人が一時、自主避難した。
JR東日本によると、大糸線は信濃大町―糸魚川間で終日運転を見合わせた。
白馬大池―千国間で線路に土砂が流れ込み、
簗場―南神城間では液状化現象が起きレールがゆがんだ。
南小谷駅のホームも一部が壊れており、運転再開の見込みは立っていない。
長野新幹線は23日未明に運転を再開したが、上下線7本の約1590人に影響した。