オバマ米大統領の残り2年間の政権運営に大きな影響を与える米中間選挙は
5日未明(日本時間同日午後)、開票が進み、
野党・共和党が8年ぶりに上院の過半数を制することが確実となった。
同党は下院でも多数派を維持し、さらに議席を伸ばすことが決定的になった。
(時事通信)
今回の中間選挙では過去6年間の大統領の政権運営の是非が問われた。
共和党が両院の多数派を握ったことで、
大統領は残り任期の2年間、一層苦しい政権運営を迫られそうだ。
連邦議会の現在の構成は下院(定数435)が民主党199、共和党233、欠員3。
上院(定数100)が民主党55、共和党45。
今回は下院の全議席と上院の36議席が改選対象となった。
米メディアによると、
上院では接戦州とみられたアイオワ、コロラド、アーカンソーなど7州で
民主党が握っていた議席を共和党候補が奪取し、当選を確実にした。
共和党は現有議席も手堅く固め、非改選と合わせて52議席を確保した。
民主党はニューハンプシャー州の議席は死守したものの、45議席にとどまっている。
州法で過半数の得票を義務付けるルイジアナ州は
12月6日の決選投票に決着が持ち越されることが確実になり、
残りはアラスカ、バージニアの2議席。
ABCテレビによると、5日午前1時半現在、
下院では共和党が現有議席を上回る240議席を確保し、
181議席の民主党を大きくリードしている。
民主党のリード上院院内総務は4日深夜、ツイッターで
共和党の上院過半数奪還に祝意を示し、敗北を認めた。