タイ陸軍のプラユット司令官は

22日夕、クーデターを決行したと発表した。

タイでクーデターが起きたのは2006年9月以来。

半年以上にわたって

タクシン元首相派政権と

反政府派の対立による混乱が続いてきたタイ政局は、

軍がクーデターという非常手段を行使し、

政権が崩壊する事態を招くことになった。(時事通信)


 クーデターに伴い、一部の条項を除いて憲法を停止。

全土に夜

間外出禁止令(午後10時~翌朝午前5時)を発令したほか、

5人以上の集会を禁止した。

ただ、上院や裁判所、独立機関は

引き続き業務を行うとしている。


 プラユット司令官はテレビで声明を読み上げ、

首都バンコクなどで暴力が続き、

国家の安全保障や国民の生命・財産に

影響を及ぼしていると指摘。

現在の状況を通常の状態に戻し、

国民和解や政治・経済・社会構造の改革を行うため、

22日午後4時半(日本時間同6時半)をもって

国軍と国家警察から成る「国家平和秩序維持評議会」が

国家統治の全権を掌握すると述べた。


 評議会の議長にプラユット氏、

副議長には国軍最高司令官と空軍、海軍の各司令官、

国家警察長官が就いた。


 評議会はまた、国民に平静を維持し

平常通りの生活を続けるよう呼び掛けるとともに、

各国大使館や国際機関に対し、安全を保証し

タイとの関係はこれまで通り維持されることを確認した。