北海道函館市の国の特別史跡「五稜郭跡」で
石垣の一部が崩落し、
五稜郭跡を舞台に1988年から続く
函館の歴史を紹介する
「市民創作函館野外劇」の開催が危ぶまれている。
老朽化や降雪の影響などで地盤がゆるんでおり、
崩落箇所がさらに広がることが懸念されるためだ。
(読売新聞)
崩落は3月27日に見つかり、
南東エリアで
幅10メートル、高さ2メートルにわたって起きていた。
8日に文化庁職員らが視察し、
崩落箇所から
さらに幅約100メートルにわたって
地盤がゆるんでいるのを確認した。
市教育委員会は文化庁などと協議しながら
復旧工事に着手するが、開始時期は未定だ。
函館野外劇は、
市内の高齢者施設の理事長だったフィリップ・グロード神父が、
五稜郭地区の活性化を目的に
母国フランスの野外劇をヒントにしてスタートさせた。
多いときには1万人以上の観客が訪れていた。