四国沖の低気圧が急速に発達しながら北上している影響で、
日本列島は8日、広い範囲で大雪となっている。
7日から降り始めた近畿、中国地方では、
8日朝までの24時間に各地で数十センチの雪が降り、
東京都心でも積雪を観測。
気象庁は島しょ部を除く東京都や静岡県の一部などに大雪警報を出した。
東京23区への発表は13年ぶり。
低気圧が近づく関東甲信は9日朝にかけ、
多い所でさらに50センチの降雪と強風が予想されている。(毎日新聞)
【写真特集】東京都心も積雪
気象庁によると、8日午前10時までの24時間降雪量は、
鳥取県大山町32センチ▽広島県北広島町19センチ▽兵庫県朝来市15センチなど。
8日朝には関東甲信も雪が降り始め、山間部を中心に多い所で20センチ以上を観測。
東京都心でも午前10時現在で3センチの雪が積もり、
低気圧の接近でさらに激しい雪となる見込みだ。
関東甲信で9日朝までに予想される降雪量は、いずれも多い所で、
関東北部の山沿いが50センチ▽東京・多摩や甲信が40センチ
▽関東北部平野部が30センチ▽関東南部平野部が20センチ。
9日には東京都知事選の投開票が行われるが、
都心では1998年1月15日の16センチを超す大雪になる恐れがある。
低気圧の接近に伴い、
関東地方では太平洋沿岸部を中心に、雪を伴った強風への警戒も必要だ。
8日午後から9日未明にかけて、
最大風速は関東海上で30メートル、陸上でも25メートルに達する見込み。
千葉や茨城では8メートルの大しけが予想されている。
JR西日本によると、8日午前8時10分ごろ、
山陽新幹線姫路-相生駅間の下り線で、
沿線の竹2~3本が線路をふさぐように倒れているのを、
上り線を走行中の運転士が見つけた。
雪の重みで竹が折れたとみられ、伐採のため
上下線とも同40分ごろから約1時間、新大阪-岡山間の運転を見合わせた。
8日に入学試験が行われた都内の多くの私立大学は、
JRなど交通機関の乱れで、試験開始を遅らせるなど対応に追われた。