今月20日に高血圧性心不全のため亡くなった
ゲームクリエイター・飯野賢治さん(享年42)の葬儀告別式が
25日、東京・東高円寺の妙法寺で営まれた。
代表作『Dの食卓2』のBGMが会場に響くなか、
飯野さんと生前親交深かった
ミュージシャンの鈴木慶一やGLAY・HISASHIら著名人をはじめ、
ゲーム業界関係者など約200人が参列し、故人を偲んだ。(オリコン)

 飯野さんとは反原発運動などで親交が深かった音楽家・坂本龍一は、
弔電で「飯野、俺は怒っているぞ。なぜ急ぐような死に方をしたのだ。
あまりにもダラしないじゃないか。俺ももうすぐそっちに行く。
忘れずに待っていろよ」と、早すぎる死を悔やんだ。

 飯野さんは晩年、教育と政治問題に関心を持ち、
今年4月にも任意団体ILCA(Innovation Learning&Creative Artsの略)のもと、
世田谷・ものつくり大学で講義も予定していた。
亡くなる3日前の2月17日まで米・マサチューセッツ州に滞在し
精力的に活動していただけに、
妻・由香さんは「あまりにも突然の事で、
いまだに現実を受け止めきれずにいます」と喪主挨拶で心境を明かした。

 また、由香さんは「
(訃報を受けて)大変な反響をいただき、夫がどれほど多くの方々に愛され、
かわいがられ、慕われていたかを改めて知り、
妻としてこの上なくうれしく、感謝の気持でいっぱいです」と涙ぐみながら語り
「今ではこの哀しみを一緒に泣いて
抱きしめてくれる友人をたくさん得ることができました。
夫が私に与えてくれた大切な財産です」と参列者に深々と頭を下げた。