カプコンの辻本春弘社長は1日、東京都内で開かれた決算説明会で、
13年3月に発売される人気ソフト「モンスターハンター4」(3DS)を、
国内で200万本を出荷する計画であることを明らかにした。
また10月に発売済みの「バイオハザード6」(PS3など)は
「想定どおりのリピートがかからなかった」として、
日米欧の出荷計画を当初の700万本から600万本に下方修正した。
13年1月に発売予定の「DmC Devil May Cry」は
日米欧で200万本の出荷を見込む。

 「バイオハザード6」の海外での評価が思わしくなかったことについて、
辻本社長は「真摯(しんし)に受け止める。次回作に期待してほしい」と話した。
また辻本憲三会長は「ゲームの売れ行きと、コストは基本的に比例している。
世界でゲームを1000万本売ろうとすれば、
それだけの開発費をかけないと売れない。
(米国のゲーム展示会)E3で、
映像の見た目でも分かるが日本は完璧に負けている」と認めた上で、
「世界で1000万本を売るようなコンテンツを何本作れるかだ。
できたら上期と下期に1本ずつ作りたいという考えはある」と話し、
今後は社内の開発体制を強化する考えを示した。

 同社の12年9月中間連結決算は、売上高が前年同期比55.7%増の約455億円、
本業のもうけを示す営業利益は同134.2%増の約65億円、
純利益は同355.1%増の約41億円と好調だった。
通期予想は、売上高が1050億円、営業利益が158億円、
当期純利益が98億円としている。(毎日新聞デジタル)