ゲーム雑誌大手のエンターブレインがこのほど発表した
12年4月のゲーム販売ランキングによると、
ソフト市場は前年同月比10.6%増の約212億7000万円で、
3月期に続き、2カ月連続で前年を上回った。
好調の理由について、
当月期に発売された「ニンテンドー3DS」用ソフト
「ファイアーエムブレム 覚醒」(任天堂)などの新作が、
市場を引っ張ったためとしている。
ハード市場は前年同月比3.2%減の約117億3000万円、
ハード、ソフト合計では同5.3%増の約330億円となっている。

【写真特集】首位を獲得した「ファイアーエムブレム覚醒」のさまざまなシーン

 4月期のソフトランキングでは、
「ファイアーエムブレム 覚醒(かくせい)」が約32万7000本を販売し、首位を獲得。
3DS用ソフトの販売本数としては、
「スーパーマリオ 3Dランド」(任天堂)に次ぐ歴代4位となるスタートで、
10年にDSで発売された
リメーク作品の「ファイアーエムブレム 新・紋章の謎~光と影の英雄」(同)の
累計販売本数(約25万1000本)を初週で上回った。
シリーズとしては、5年ぶりの完全新作で、順調な滑り出しとなっており、
「覚醒」の発売週は、
3DS本体の販売台数も前週比28.6%増の8万1000台と伸びており、
同タイトルがハード市場も引っ張った格好だ。

 2位は、
3DS用「キングダム ハーツ 3D[ドリーム ドロップ ディスタンス]」
(スクウェア・エニックス)で30万7000本、
3位はPSP用「第2次スーパーロボット大戦Z再世篇」(バンダイナムコゲームス)
と続いており、上位10タイトルのうち、3DS用ソフトが5本ランクインした。

 ハードでは、3DS用ソフトが好調だったことから、
ニンテンドー3DSが約40万台を販売し、ランキング首位を11カ月連続で堅持。
一方、PSPは、「バリューパック スカイブルー/マリンブルー」が発売されたこともあり、
先月比20.8%増の約8万5000台と、堅調な販売を見せている。

 調査は、エンターブレインが全国の3600店の売り上げデータを基に集計した。
(毎日新聞デジタル)