人気声優で歌手の水樹奈々(31)が3・4日の両日、
自身初の東京ドーム公演『LIVE CASTLE 2011』を行い、
2日間で8万人を魅了した。
2000年12月6日に歌手デビューし、
デビュー10周年でたどり着いた大舞台で
「奈々ちゃん」コールを全身に浴びた水樹は
「夢みたいだね…」と静かに涙を流し、
「昨日、きょうと今まで生きてきた中で最高に幸せな時間です。
みんなに会えてよかった」とファンに感謝。
気球やトロッコを駆使してスタンド席にも接近し、
約4時間にわたって全26曲を会場と一体となって熱唱した。
(オリコン)

 優雅なドレス姿で女性的な曲を中心に披露した
3日の「QUEEN’S NIGHT」から一転、
4日の「KING’S NIGHT」では城主として王冠にケープをまとい、
城のセットの最上階から登場。
前日とは大幅にセットリストを変更し
「KINGは攻め曲多いよ! みんなついてくる覚悟あるー? 
ガンガンいくよ!」と初っ端から観客を煽りまくった。

 総立ちのファンの熱い声援が飛び交うなか、
『紅白』初出場時に歌唱した「深愛」(09年1月発売・最高位2位)、
声優初のオリコン週間シングルランキング首位を獲得した
「PHANTOM MINDS」(昨年1月発売)などヒット曲のオンパレード。
ファンは楽曲ごとにペンライトの色を変え、
ドームを一面ブルーやオレンジに染めた。

 自身初体験となる巨大な会場で
「みんなのそばに行くにはどうしたらいいか」を考えたという水樹は、
ライトスタンド側から気球に乗り込み、ドームをぐるりと旋回。
空中遊泳しながら「POWER GATE」、
ドームが青い海と化した「アオイイロ」を歌いきると
「室内で気球を飛ばせるなんて最高!
2階スタンドのみんなの近くに行けてうれしかった」と叫び、
スタンドも喜びに沸いた。

 ライブ中には
『NHK紅白歌合戦』に3年連続3回目の出場が決まったことを直接報告し、
ファンとともに万歳三唱。
「めっちゃうれしいです。
初回とも2回目とも違う感動がこみ上げてきました」と喜びをあらわにし
「微力ですが、紅組を盛り上げられるように頑張ります」と気合いを入れ直した。

 さらに、1月11日発売の新曲「Synchrogazer」を初披露し、
来夏のツアーが決定したことも発表。
Wアンコールではアルパ奏者・上松美香を迎えて
「SUPER GENERATION」をしっとりと歌い上げた水樹は、
万感の思いを込めて「本当に最高の1日をありがとうございました。
これからもみんなで楽しいこといっぱいしようね」と約束。
投げキッスを振りまいて、城へと帰っていった。

 2日間のライブの裏側は、
来年1月21日の水樹の誕生日にNHKでドキュメンタリー番組として放送される。