プロ野球日本ハムで抑え役を務める武田久投手(32)が、
明るい表情でキャンプを締めくくった。
十分に投げ込み、体調もいい。
昨年4位に終わったチームと自身の雪辱へ、
身長170センチの右腕が準備を進めている。(時事通信)
抑え転向1年目の2009年には
3勝34セーブを挙げ、リーグ優勝に貢献。
だが、昨年は開幕早々に3敗を喫し、
日本ハムが序盤に低迷する一因にもなった。
中継ぎへの配置転換や2軍調整を経て、6月下旬に初セーブ。
5年連続50試合以上の登板を記録したものの、1勝5敗19セーブ。
満足に程遠い成績だった。
「シュートやスライダーも持ち味だが、
そこに頼っていた部分が大きかった」と反省。
直球に本来の切れがなく、打者をかわすにも限界があった。
「真っすぐがあっての自分。原点に返ってやりたい」。
変化球を生かすためにも、直球を磨くことをテーマに掲げた。
キャンプでは第3クールまで変化球を封印し、
「感覚的なものだが、フォームも少し変えた」。
実戦初登板となった2月24日のサムスン(韓国)戦では左打者3人を抑え、
「真っすぐの空振りや見逃しがあったのはよかった」と手応えを得た。
武田久が描く抑え投手の理想像は
「完璧を求めず、(調子が)悪くても抑えられること」。
梨田監督は「抑えは久」と明言している。
チームを開幕ダッシュに導く快投で、指揮官の期待に応えるつもりだ。