アジア最大規模の市民マラソンで

世界選手権(8月27日開幕、韓国・大邱)

男子代表選考会を兼ねた東京マラソン2011

(27日、新宿・都庁前発、有明・ビッグサイト着)が行われ、

男子はメコネン(エチオピア)が2時間7分35秒で優勝、

2位にビウォット(ケニア)、

3位に市民ランナーの川内優輝(埼玉陸上競技協会)が入った。

女子はアリャソワ(ロシア)が2時間27分29秒で優勝した。

(サンケイスポーツ)

 男子はスタートから

招待選手全員を含む約25人で先頭集団を形成していたが、

10キロを29分53秒、15キロを44分50秒で通過するという

ハイペースで進んでいくうち、約20人に絞り込まれた。

20キロ過ぎから秋葉啓太(小森コーポレーション)、

岡本直己(中国電力)、アブラハム(エリトリア)らが遅れはじめ、

25キロ地点で集団は14人となった。

 25キロ過ぎ、

優勝候補の藤原が給水の際に遅れてそのまま離されると、

さらに入船敏(カネボウ)、ツェガエ(エチオピア)も遅れて

先頭集団から脱落した。

27キロ地点でビウォットとメコネンが頭一つ抜け出し、

初マラソンとなる尾田賢典(トヨタ自動車)、幸田高明(旭化成)、

川内、ジュイ(ケニア)らが第2グループを形成した。

34キロ手前でメコネンがペースを上げると、

ビウォットを振り切りそのまま優勝した。

ビウォットは2時間8分17秒、

川内は自己記録を5分縮めて2時間8分37秒でゴールした。

川内は8月に韓国で行われる陸上世界選手権の出場が内定した。

 女子は、

およそ2年ぶりのマラソン出場となった渋井陽子(三井住友海上)と

勝又美咲(第一生命)の2人がスタートから首位争いを演じた。

13キロ過ぎに渋井が離されかけたが、その後は徐々に差を詰め、

27キロ地点で勝又をとらえて逆転した。

そのまま独走するかに思われたが、

40キロ手前でアリャソワ(ロシア)がスパート、

渋井を追い抜くとそのまま差を広げて優勝した。

樋口紀子(ワコール)が2時間28分49秒で2位、

ペトロワ(ロシア)が2時間28分56秒で3位、

渋井は2時間29分3秒で4位だった。