米女子ツアーの今季第2戦

HSBC女子チャンピオンズ(シンガポール、タナ・メラCC)は

現地時間26日に第3ラウンドの競技を行い、

初日から首位を快走する有村智恵が

2バーディ、1ボギーの1アンダー71をマーク。

通算11アンダーまでスコアを伸ばし、

後続に1ストローク差の単独トップで最終日を迎えることになった。

(ISM)

 この日最終組で回る有村は、単独トップからスタートするも

序盤なかなかチャンスにつけられず1番から8連続パー。

同じ最終組のカリー・ウェブ(豪)が2番と5番でバーディを奪い

一時首位に並ばれてしまう。

それでも、前半最後の9番パー5では

残り15ヤードほどのアプローチをピンそば30センチに寄せバーディとし、

再び単独トップに立ってハーフターン。

するとコース最難関の11番パー3で

逆目の2メートルを強気なパッティングで沈めバーディ奪取。

続く12番ではバンカーから見事なリカバリーショットでパーをセーブする。

終盤17番で唯一のボギーを叩き、

最終18番をバーディで上がったウェブに1打差と迫られたものの、

堂々のトーナメントリーダーとして大会3日間を走り抜けた。

 ムービングーデーを終え出場63選手中アンダーパーはわずか13人。

各プレーヤーの戦略性が問われるアジア屈指の難コースで、

完全Vでの米ツアー初優勝に王手をかけた有村。

現時点で3位以下には通算5アンダーのヤニ・ツェン(台)らがつけているが、

最終日の優勝争いは通算11アンダーの有村と

通算10アンダーのウェブとの一騎打ちになりそうだ。

メジャー通算7勝でゴルフ世界殿堂入りも果たしている

強豪ウェブが相手となる日本の23歳は、

この日のラウンド後の現地インタビューで

「I’ll do my best!(全力を尽くします)」と力強いまなざしで前を向いた。

 その他日本勢は、ディフェンディング・チャンピオンの宮里藍が

3バーディ、1ボギーの2アンダー70で回り、

前日の12位タイから通算2アンダー8位タイに浮上。

宮里美香が同じく通算2アンダー8位タイ、

上田桃子は第3ラウンドで5オーバー77とスコアを崩し

通算5オーバー35位タイに後退している。