プロ野球では昨年、セ、パ両リーグで審判部が統合され、

今季からは一緒になって一つの試合を裁くことになり、

ユニホームも一新された。

統一球の導入とともに、変革の目玉となっている。

(時事通信)


 例年、各審判は2月1日から各球団のキャンプを訪れ、

シーズンに備えるが、昨年まで所属したセとパから各2人ずつの班で、

紅白戦などで実戦の動きを統一するよう取り組んでいる。


 これまでは両リーグでポジショニングなどに微妙な違いがあった。

例えば、セでは球審が塁審の立ち位置を指示するのに対し、

パは各審判が自らの状況判断して動いていた。

井野修審判部長は

「交流戦などで情報交換はしていたが、細かい部分で異なっていた。

開幕までに統一できるようにする」と話している。


 選手たちも審判の統合を意識している。

日本ハムの稲葉は

「両リーグでストライクゾーンの違いもあったが、

審判個々で癖があるのも確か。

それを把握するのも打者としての仕事」と対応に前向き。

ロッテの西村監督は昨年までのセ審判の情報を収集。

ミーティングで各選手に傾向を伝える。


 ビデオ判定を導入されるなど、審判を取り巻く環境も変わりつつある。

「若手を米国の審判学校に留学させるなど、育成にも力を入れたい」。

井野部長はレベルアップに、これまで以上に力を注ぐつもりだ。