タイのサイアムCCで開催されている、

2011年の米国女子ツアー開幕戦「ホンダ LPGAタイランド」の3日目。

終盤まで続いた混戦を一歩リードしたのは、世界No.1のヤニ・ツェン。

最終18番パー5でイーグルを奪って通算9アンダーとし、

単独首位で最終日を迎える。

 1打差の2位タイに、ミッシェル・ウィとキム・インキョン(韓国)。

2打差の単独4位に、ポーラ・クリーマーが続く。

日本勢では、

14位スタートの宮里美香が「70」で回り、

通算4アンダーの7位タイに浮上。

4位スタートの上田桃子は「75」と崩れ、

通算2アンダーの16位タイに後退。

宮里藍は1ストローク落としたが、

通算1オーバーの23位タイに浮上している。

 479ヤードの18番パー5、

楽々2オンに成功したヤニ・ツェンは

1m強のイーグルパットをカップに沈めてガッツポーズ。

この日は2番でダブルボギーを叩くなど

前半は1つスコを落として折り返したが、

後半は1イーグル3バーディ2ボギーの「33」。

通算9アンダーとして、混戦から一歩抜け出した。

 タイに入る前は、オーストラリアで欧州女子ツアーに出場して2連勝。

そのままの勢いで乗り込み、今週も単独首位で最終日を迎える。

「今日は楽しむことだけを考えました。

明日はプレッシャーが掛かると思うけど、プレッシャーを楽しみたい」と、

絶好調の世界ランク1位は頼もしく宣言した。


 今年のシーズンオフ、ラウンド不足を不安視していた宮里美香だったが、

3日目も「70」とスコアを伸ばして日本人最上位の7位タイへと浮上。

「3日目に伸ばせたのは大きい。最終日に向けて良い位置だと思う」と、

自己最高位の3位を更新すべく最終日へと挑む。

 一方、最終組の一組前でヤニとの2サムでラウンドした上田桃子は、

3パット4回で「75」と自滅。

「ヤニに負けないぞという気持ちで回ったけど、悔しい」と肩を落とした。


 リーダーズボードの上位には、ヤニを追い掛けて

I.K.キム、ミッシェル・ウィ、ポーラ・クリーマー、

カリー・ウェブなどスター選手が勢揃い。

タイで一番人気というクリーマーは、

ラウンド終了後も多くのファンからサインをねだられている。

また、昨年のQTを4位タイで通過した

タイ人プロのファトラム・ポルナノンは地元の声援を受けて通算4アンダー、

宮里美香らと並ぶ7位タイにつけている。(ゴルフダイジェスト)