3月5日に開幕するJリーグの

プレシーズンマッチ、鹿島-水戸が

19日、茨城・カシマスタジアムで行われ、

昨季の天皇杯王者で

2季ぶりのJリーグ1部(J1)制覇を目指す鹿島が

2部(J2)の水戸に3-0で圧勝した。

 J2クラブ相手とはいえ、鹿島が圧倒的な力の差を見せつけた。

選手6人を途中交代させる調整ムードながら、

立ち上がりからボールをほぼ一方的に支配し、

シュート数は水戸の2倍以上に当たる19本。

「大きな欠点が見受けられる場面はなかった」。

オリベイラ監督も満足げに振り返った。

 宮崎での充実したキャンプを終え、新戦力も確実に融合。

興梠との2トップで先発した190センチの長身FWカルロンは

野沢のパスを落ち着いてさばき、

練習試合を含めて移籍後初ゴールとなる先制弾。

美しい軌道ではなかったが、「どんなシュートでも入ることが大事。

練習した形を出せた」と笑みがこぼれた。

 清水から加入したアジア杯代表の本田は後半に途中出場。

清水では昨季1ボランチだったが、

同じく途中出場した増田とのダブルボランチで無難にボールをさばき、

「やりたいサッカーは分かってきた。

あとはコンディションだけ」と手応えを口にした。

田代、大迫の両FWが足の張りを訴えてベンチを外れたのが気がかりだが、

「やりたいサッカーの大まかなコンセンサスはみんな身に付いている」

と鈴木強化部長。

クラブ創立20周年での王座奪還へ、盤石の態勢を整えてきた。(産経新聞)