第48回ラグビー日本選手権の準決勝2試合が

19日、秩父宮と花園で行われ、



 4連覇を目指す三洋電機が東芝を33-21で下し、

決勝戦に駒を進めた。

 先制したのは東芝。

前半16分、ニール・ブリューからのパスを受けた宇薄岳央が

敵陣に真っ直ぐに切れ込んでトライを決めると、

20分にはそのブリューがディフェンスを引きずりながらもトライ。

27分にも立川剛士がトライを決めた。

三洋はノートライに抑えられ、得点は3つのペナルティーゴールのみ。

東芝が21-9とリードして前半を終えた。

 後半は、反則でデイビッド・ヒルを欠く東芝を三洋が攻める展開に。

7分に霜村誠一が、

10分には北川勇次のキックをホラニ龍コリニアシがうまく抑えて

トライを決めて同点に追いついた。

23分には、北川がインターセプトから独走のトライを決めて

ついに逆転すると、34分にも北川がトライ、試合を決めた。

 サントリーが神戸製鋼を37-33で下し、決勝戦に駒を進めた。

 神戸製鋼は試合開始早々にペナルティーゴールで先制。

その後はサントリーに2トライなどを奪われリードされたが、

22分に猿渡知が、31分には松原裕司がトライを決めて逆転した。

サントリーも34分、小野澤宏時がこの日2つ目のトライを決めるなど、

前半は両者譲らず20-20の同点で折り返した。

 後半に入ると、サントリーは2分にトゥシ・ピシが、

14分にライアン・ニコラスがトライを決めてリードを確保。

22分にもニコラスがトライ、試合を決めた。

神戸製鋼もフレイザー・アンダーソンのトライなどで

4点差まで追い上げたが、及ばなかった。

 サントリーと三洋電機の両者が

27日、日本一を賭けて秩父宮で決勝戦を行う。

サントリーが勝てば9季ぶりの優勝、三洋が勝てば4連覇となる。
(サンケイスポーツ)