4月13日~16日まで、ラスベガスコンベンションセンターで行われた、国際放送機器展(通称NAB) 2015を視察してきた。大方の予想通り、展示各社で目立ったのは、4K・8Kカメラやレコーダーを中心とする高画質化対応機器と、ドローンと呼ばれるリモコンで操作できる飛行体にカメラを取り付けて空撮をする機器の関連だった。
高画質化は、来る2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、ご家庭でも高画質・高音質で競技を視聴してもらおうと、総務省が推進しているプロジェクトで、放送局やメーカーなどは、これを機に市場が活性化する事に期待をしているだけに、各社が力を入れているのは分かるが、話題がこれだけというのも淋しい気がした。
ドローンを使った撮影は、今まで高額だった空撮機器が安価で手に入るようになり、変わったアングルでの映像作りが可能になったのは嬉しいが、安全の問題やモラルが問われる事になりそうだ。先日も総理大臣官邸の屋上にドローンが落下していているのが見つかり、取り付けられていた筒の中からは、放射性物質のセシウムが検出されたとニュースが報じていた。安価で高性能なドローンが市場に出てくる事は歓迎だが、映像制作の現場ではまだ活かしきれていない感があり、せれより先に撮影以外の犯罪まがいの目的で使われる事が増えて来ると、使用に規制がかかると予想され、せっかくの空撮技術を失ってしまう懸念がある。
テレビがつまらなくなったと言われる昨今、原因はいくつかあると思うが、政府からの放送の公平性を纏った圧力の問題や、スポンサー企業への異常なまでの気遣い(NHKは除く)などから、結果的に規制が多くなってしまった為、番組を作る側の士気が落ちているのも大きな要因だと考えられる。
新しい技術を活かし、より魅力的な番組制作の復活に期待したいと思った、今回の視察でした。
medippa編集長 伊藤きよし
medippaホームページ http://medippa.jp
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