『奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家木村秋則の記録』 石川拓治 幻冬舎


http://www.amazon.co.jp/dp/4344015444/?tag=yahhyd-22&hvadid=13108483041&ref=pd_sl_6yda74pxxd_e



この話しは、NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」で紹介された話しです。


それは、無農薬でリンゴを作る木村秋則さんの8年間に渡る戦いの記録でもあります。


私は、農業のことは、よく分かりませんが、

私たちが食べているリンゴは、食用に品種改良され、

年間10回以上の農薬散布で、出荷・販売されるものらしいのです。


つまり、「リンゴは農薬で作られる人工的なもの」になっています。


それを、肥料も与えず、農薬も一切使わず、作くることは、現代では、

奇跡だということです。


最近、オーガニックブームですが、(私の店でもオーガニックスイーツを出していますが・・・)

この話しはブームがどうのこうのではありません。


このリンゴを作るために、木村さんは、

ほとんど収入ゼロで、周りの農家から差別を受け、

変人扱いされ、自殺まで考えた上での成功です。


初めて、リンゴがなった時、

「私は、リンゴの手伝いをしただけ」

という言葉を聞いて、本当に感動しました。


そして、リンゴの木にお礼を言って回る木村さんには

すごく純粋さを感じました。


もし、私がマネをしろと言われても、

絶対にできないと思います。


それぐらい、壮絶な話しでした。


木村さんは、害虫である虫さえも最終的には

好きになってしまいます。


「これは、害虫でなく、もともとそこにいた虫。

 人が後から入ってきたのだ」


「虫もリンゴも人も、結局、周りに生かされている」


そして、最後の木村さんの言葉

「私の船に乗りなさい」


ただの、感動的ストーリーでなく、

私たちが生きる上で、本当にためになる一冊です。