イタリアの医学部を卒業したら、いつかは日本でも医師として働きたい。

 

外国の医師資格を有していても、日本で医療行為を行うためには、日本の医師国家試験位合格し、厚生労働大臣の免許を受ける必要があります。

 

海外医学部卒業後に日本で医師国家試験を受験した人の合格率・・40%(平成29年度) ガーンガーン

https://www.mhlw.go.jp/content/10801000/000480261.pdf

 

 

医師免許取得後に、初期研修2年プラス後期研修3年の臨床研修制度がありますよね。

もしイタリアで臨床研修を受けた場合、日本ではどのように扱うんだろう・・?と疑問に思い調べました。

 

ここに情報がありました!

https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10800000-Iseikyoku/0000163542.pdf

 

この資料に書かれている臨床研修というのは、2年間の初期研修を指しています。

イタリアでの臨床研修期間も加算されるので、最短1ヶ月間あるいは8ヶ月間、日本で臨床研修を受ければ良いのですね!

 

 

では、どのようにして臨床研修を受けるのでしょうか?

医師臨床研修マッチング制度というものがあり、マッチングにより研修先が決まります。

 

「2023度 医師臨床研修マッチングスケジュール」を見つけました。

大学6年生の6月 8日(木)から8月 3日(木)14時までオンラインで登録し、マッチング結果がわかるのが10月26日(木)となっています。

 

 

マッチングを実施している医師臨床研修マッチング協議会によると「海外大学医学部出身者については、個別に医師臨床研修マッチング協議会にメールで参加登録に必要な書類を問い合わせ手続きを行う」とあります。日本の大学に所属していたら、大学からも方法のレクチャーがあるだろうとし、臨床研修先をどのように選ぶのかを説明したサイトはたくさんあるので情報は簡単に入り応用可能なのでしょうが、海外の医学部だった場合、その国あるいは大学の学暦(年間スケジュール)をもとに計画立てる必要があるので、この辺り何年も前から周到に準備した方が良さそうだと感じました。

 

<まとめ>

  • マッチング登録手続きは、大学6年生の6月に実施される
  • しかし海外大学医学部出身者は個別に手続きが必要のため、事前に方法に関する問い合わせとともに、自分で手続きを進めておく必要がある
  • 臨床研修は、イタリアで行った臨床研修期間も一部加算される
  • イタリアで臨床研修を行った病院の種類によって、日本で必要な臨床研修期間が異なってくる。よって、自分がイタリアのどの病院で研修を行うのか把握した上で、日本で最短でびっくりマーク臨床研修を受けられるように戦略的計画が必要
  • もし日本の医学部で勉強していたら、重要な情報は全て大学経由で把握できるし、大学や周囲の学友が相談にのってくれるだろう。海外医学部出身で日本で医師として働くためには、全て自分で情報収集し計画的に手続きを進めなければならない