もぐもぐ3日目


11時にバルーン抜去。2.5cmあいてる様子。順調ですねと主治医がにこにこ。今日も問題なく処置がすすめそう。

LDRに移動した。


11:45からラクテック500に促進剤混ぜて投与。入ってることを分かりやすくために黄色のビタミン剤いり。時間12ml/h30分おきに12ずつアップして最終的に時間120ml/hでおとす。




徐々に痛みは強くなってきた。

それでも生理痛MAX体調悪い時位かな。声出さずに耐えれるレベルだけども、会話するのは面倒になってきた。


16時半を回ったので内診。胎児側子宮口2.5cmと変わらずだが、子宮口が短くなって降りてきているので促進剤は効果あったみたい🙌

とりあえず今日は点滴終了。


19時にバルーン100ccで再挿入。

これがまた、つらかった。この日は10分おきの陣痛が夜通しあってうたた寝すると激痛で起きる、の繰り返し。


なんとかふうふう深呼吸して痛みを逃して、落ち着いたら一瞬寝て、また腰周り中心とした激痛。

右左と体の位置を変えても痛くて、温罨法も効かなくなってきた。



もぐもぐ4日目


再び11時にLDRに移動して、促進剤を投与する。昨日と全く同じもの。

副作用で下痢をしやすくなるって言われたけどむしろ便秘傾向でこの日から退院日まで排便はなし😢


30分おきに12mlずつアップしていって時間120mlで投与したけど昨日と変わらず、5分おきの陣痛はふうふう深呼吸して痛み逃しをしていれば声を出さずに耐えられた。


徐々に子宮口降りて、軟化してきているけどもまだ4-5センチ、、😢




陣痛にうんうん唸っていると、


羊水過多の影響で陣痛がうまくのらないので人工的に破膜させたら、分娩は進むので赤ちゃんと私の負担が減る。けども羊水が出る時に勢いよく臍帯が飛び出てお腹の中で亡くなってしまう可能性もある。

と、主治医から説明。


悩んで人工破膜を選んだ。その甲斐あって陣痛の痛みが桁違いに強くなって、陣痛の度に半泣き。分娩後半MAXの痛み10として見ると6位かな。



人工破膜は分娩台乗って、ぷすっと穴をあける。高位破水みたいにちょろちょろ出てくるのが普通だけど、私は羊水過多なので下に引いた吸収剤では追いつかずに床まで浸水するくらいドバっと出てきてしまった。

その後も陣痛来る度に、ジョロジョロ羊水出てくる。

トイレに行く時も出てくるもんだから、本当に怖かった。



この日も分娩にまでは至らず夕方に点滴終了しようとしたところで悪寒と吐き気と発熱、38度まで急激に上昇。


破水させたことで子宮から感染したか、

尿路感染か、

陣痛による過度な緊張か、、

色んな可能性あるけども採血すると白血球が上昇していたので抗生剤の点滴をすることになった。



抗生剤使用してすっかり倦怠感がとんで晩ご飯も全部摂取した。


昨日に引き続き陣痛が遷延しているので強さは変わらないのだけども痛みになれて夜は爆睡した。よかった。



息子は羊水ほとんど出てるにも関わらず呑気にぽこぽこ膀胱を蹴ったり、しゃっくりしたり。心拍も低下せず元気そうだった。



もぐもぐ5日目


朝9時にまたLDRで促進剤開始。

今日は助産師さんがベテランさんでとんでもない安心感で、何故か分からないけど今日産むって確信した。


朝は子宮口5センチ開いており、陣痛も5-10分間隔。破水させてからもまだちょろちょろ出てくる。


促進剤使って3時間。昼ごはん出てきた時には3分間隔の陣痛。肛門がしぼられるような激痛で食事どころではなくてのたうち回る。

この時はまだ声出さずに耐えれた。


でも陣痛の合間はケロッとするもんだからちょっと食べては、激痛に振り回される。の繰り返し。



徐々に促進剤は増量されていく。

気がついた時には、もう陣痛が声を出さずには耐えられない痛みに変わっていた。

もう1人では不安すぎて我慢できないんだけどまだ看護師としての維持があるからナースコールは一切押さずに、ヴヴヴア゙ア゙ア゙ア゙ア゙っと唸ってしまう。


助産師が促進剤アップしに見に来てくれたタイミングでもういきみたいです😭😭と泣きついて子宮口みれば10センチになっていてスタッフもバタバタとし始めた。


1分間隔の陣痛の合間に、私から夫に「もうそろ生まれる!」と連絡。

午後1時、だったはず。



分娩台が上がって、足を開いて産む準備を進める。医者が4人入ってきて大渋滞だなーって呑気に見ることは出来ず、必死にふうふう。


今思えばヒッヒッフーとか、できないよ。

そんな余裕ないって笑


助産師に「いきむ時は目を開けて!腰上げない!お尻は逃げない!いいよ!上手!」とか言われて、もう何でもいいからうませて😭😭と泣きついて。


呼吸が不十分だったせいで胎児心拍が落ちたので酸素マスクさせられながら、1時間分娩台で格闘。

もう、頭はクラクラで、全身変なちからがはいって。


そんなタイミングで夫がきてないけど連絡来てる〜?って助産師から聞かれてそれどころやないやろ!!って思いながら陣痛の合間のタイミングで携帯のロックを外して、LINEした。繋がらない。運転中か。



逆子だったので、足からにょろにょろ出てきて頭でつっかえてしまった。

しかも頭は人よりデカいし、赤ちゃん自身疲れ果てて自分で旋回して出てくることが出来なくなっていたので会陰切開して、鉗子分娩となった。


もう筆舌に尽くし難い痛み。

喉かれるくらい叫んだ。

内蔵という内蔵を引き出されるような痛みでお尻や腰をそらして、やめてやめてと泣き叫んだせいもあってかずるっと出てきた息子の顔に内出血があった。


変に力をかけてしまったからかもしれない。

余裕を持って深呼吸して陣痛に合わせて力を入れればよかったのに、十分にできなかったせいで顔に傷作らせてしまって。

生まれた姿を見て申し訳なくて泣いてしまった。



午後2時半。

なんとか夫は間に合った。

おめでとう、おめでとう。とみんなに祝福されて出てきた息子は顔面と両足にチアノーゼが出ていて、お腹でとことこ動かしてたはずの手足はだらんと自発運動なくてゾッとした。まさか、と。


軽く綺麗にされて胸に乗せてもらった息子はちゃんと生きてた。

でも泣き声は聞こえなくて代わりにシーソー呼吸、しゃくりあげるような死戦期呼吸。今まで患者さんをお看取りした時の光景がだぶる。


本当に死んじゃうんだなあ。こんなにあたたかくて、可愛くて、頑張って産んだのに、やっぱり死んじゃうんだなあと。

理解していたつもりだったけど、ショックで泣くしかなくてこんなに早く産んでしまったことを後悔した。




産んだ直後のボロボロの顔で赤ちゃんと夫と3人で写真を撮ってる合間に、下ではぼろんと胎盤を出してて忙しい。

胎盤は綺麗にかけることなく出てきたらしい。


そんで会陰切開したところを縫うんだけどこれがまた痛い。まあ陣痛に比べたら大したことないけど。

肛門ギリギリまで縫われて半泣きに。鉗子分娩で膣と肛門が繋がってしまった事例を思い出した。

肛門に指を入れて神経が通ってるか確認される。嫌な感じはしっかりあってホッとした。




本当は産後2時間は安静に分娩台で様子を見ておくのだけども、早めに個室に移動して親子3人で過ごす時間を作ってくれた。


正直1日15000円くらいの個室料金高すぎるからどうしようかと悩んだけども、個室にして正解だったと思う。


車椅子で個室まで運んでもらって、ベッドに横になってだっこ。まだしゃくりあげるような呼吸してくれてた。

頑張るね、偉いねえ。


夫と3人で川の字になって寝た。コロナ禍で面会時間に制限があるので夜一緒に過ごせない代わりに。

あたたかかった手が冷たくなってしゃくりあげるような呼吸がどんどん間隔があいていった。



午後5時。

死亡確認をした。


瞳孔、心臓、呼吸(肺)と。

死の3兆候をゆっくり確認してくれる新生児の医師。なんかあっという間の出来事で他人事のように思っていた。


酸欠で頭もクラクラで全身疲弊していて、とどめの息子の死は、事前に分かっていてもダメージが大きかったのだと思う。





メモを見ながらこのブログをまとめてるのだけど亡くなってからは記載してなかった。それどころではなかったんだろうね、わたし。


その後は自尿確認して、鎮痛剤飲んで、夫が下のカフェで甘いものを買ってくれて、晩御飯をしっかり全量食べて、夫はずっと赤ちゃん抱っこしていて、夫が帰ったら私も飽きるまで抱っこしていたのは覚えている。