県内でも大きな小児の病院ともあって、すぐに予約は出来なかった。

1週間ほど待って受診となったのだけど、今お腹の中で生きている子供がどんな姿をしているのか、想像していたビジョンとかけ離れていて怖くて仕方がなかった。

子どもが重篤な状態と知りながら妊娠を継続した
女性たちの意思決定における体験
Experiences in the decision-making process of women
who continues pregnancy after the diagnosis of the baby's life-limited and life threatening conditions
北 園 真 希(Maki KITAZONO)*

という論文でも
私と同じように妊娠中に胎児の異常を告知された母親達が、

【異常が「疑い」の時から子どもを可愛いと思えなくなった】

【「エイリアン」がお腹の中にいるよう に感じ「うわ,嫌だな」と思っていた時期があった。 エコーで見た子どもの姿が可愛いと思えたから妊娠継 続すると決めたはずなのに,映画「エイリアン」を思い出し,子どもにお腹を食い破られる感じがしていた。】

と発言してて私の気持ちを代弁してくれた思いで読んだ。



大病院での初診、凄く感じのいい優しい先生だなという印象。にこにこしていて、あかちゃんのエコーを見ながら私以上に「あら可愛い!やだあ、笑ってる〜」とはしゃいでて、最後に4Dのエコーを印刷してくれた。

普通の妊婦健診だったのかな?ってくらい明るくて、エイリアンのように思えていた子供がみるみる可愛く感じた。
極端だけど、医者に肯定されて、気持ちが押し上げられたような気がした。

30分の丁寧なエコー中もひっきりなしに電話がかかってきて忙しそうなのに、せかせかしてなくてゆっくり時間をかけてここはどうで〜と説明してくれた。



頭が張っており、やっぱり一回り大きい。
BPD62.3(2.7SD)



胸郭が狭くて、お腹がぽっちゃりしているのは変わらない。一回り大きめ。
AC164



足自体の長さは3-4cm。
4Dにすると驚きの短さ、こんなに短いのにバタバタ必死に動かしてるのが可愛く思えてきた。

こんなに短いのに胎動はちゃんとあるんだから驚き、普通はもっと強いのかもしれないけど、ここにいるよ〜って控えめにぽこぽこしてくれる。



FLは短め11.9(-8.7SD)と前回よりも大幅に小さくなった。
エコーの質の問題か、骨折して短くなったのか、大きくなって測定しやすくなったのか、誤差なのか。
分からないけど、標準偏差からだいぶかけ離れた。


エコーを終えて、


  • 羊水は正常(16)であること
  • 胸郭が狭いこと、
  • 手足が極端に短いこと、
  • 頭が標準よりも大きいこと、
  • 心臓には問題がなさそうなこと、
  • 18トリソミーといった染色体異常よりも手足が短すぎるので、骨異常の可能性が高いこと、

         を説明された。




そして、確定診断をつけるために入院することとなった。