【スポーツ心臓と命を落としかねない心臓の病気の違いとは・・?】 | サッカー育成年代応援ドクター

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【スポーツ心臓と命を落としかねない心臓の病気の違いとは・・?】

 

 

以前にスポーツ心臓とは心臓の壁が分厚くなり、かつ、心臓の蓄えられる血液の量が増えることことを記載しました。

↓詳しくは↓

 

 

 

心臓の壁が厚くなる生まれつきの病気に、先天性肥大型心筋症(せんてんひだいがたしんきんしょう)があります。

若いスポーツ選手における心臓突然死最も多い原因は、この先天性肥大型心筋症(せんてんひだいがたしんきんしょう)なのです。

自分は、ただのスポーツ心臓なのか?それとも先天性肥大型心筋症(せんてんひだいがたしんきんしょう)なのか?

両者にはどのような違いがあるのでしょうか??

 

違いを図1に示します。

また、スポーツ心臓は、一定の期間を過ぎると心臓の大きさが元に戻ります。

そのため、数週間休んで、時間と共に、心肥大が正常化してくるの所見があれば、スポーツ心臓であるという見極め方もあります。

 

しかし、スポーツ心臓か肥大型心筋症なのか、これらの見極め方は全て病院で行う超音波検査でしか見極められません。

自分の脈が徐脈(60回/分未満)であったら、スポーツ心臓か肥大型心筋症なのか区別がつかないのです(肥大型心筋症でも徐脈性不整脈おこすことあるため)。

 

スポーツ心臓では、胸痛や失神などは見られないため、徐脈に付け加えて、胸が苦しい、呼吸が苦しい、意識を失うというようなエピソードがあったら心臓の超音波検査までした方が良いかもしれません。