田舎のバス停の待合室で
なかなか来ないバスを待ちながら、足元のアリたちを見ている。
アリたちは忙しそうに自分たちの何倍もありそうな蝉のなきがらを運んでいく…
『ゴールは、見えている。』
一匹、一匹には、大きな蝉の体は見えていないかも知れない…
自分が、どんな役割をしているのかさえ、わからないかも…。
アリたちは語らない。
ただ集まり、
動き、
伝え、
運ぶ。
『ゴールは、見えている。』
「群れの、そして地球の意志(エネルギー)」を強く感じる…
私もアリたちように
私の身体と心のあちこちに散らばって、
有ることさえ忘れていた『智恵』や『力』を集めて、動いて、伝え、運んでいこう。
「私たちは、これからどこへ行くのでしょうか?」
『…………………。』
バスがやって来た。