メディアージュ皮膚科二キビ専門クリニック医師の大島です。

ニキビのカウンセリングでよく聞かれるのが、PDTの内服薬は安全ですか?という質問です。

確かにニキビの自費治療の内服薬と言えばイソトレチノインのように、催奇形性や精神疾患などの重大な副作用を引き起こすものもあります。

しかしPDTで服用するアミノレブリン酸(ALA)はサプリメントとして販売されているくらい安全なものです。

最近では、コロナウィルス感染の予防や抑制に効果を発揮すると話題になり、耳にする機会もふえているのではないでしょうか。


実は私もALAサプリメントの愛用者でして、10年くらい前から服用しています。
というのもこのALAサプリメントはネット証券やネット銀行でお馴染みSBIグループ傘下のSBIアラプロモ株式会社が販売していて、SBIの株主には毎年ALAサプリメントが株主優待として貰えるのです。


お陰様で大病や生活習慣病とは無縁な人生を歩んでおり、これもアミノレブリン酸の効果だと思っています。(個人の感想です)



ではそもそもなぜALAが体に良いのでしょうか?

まずALAは天然由来のアミノ酸であり、細胞内のミトコンドリアで生成されます。
ALAはプロトポルフィリンⅨ(PPⅨ)という物質に変換されて、これに鉄(Fe)が結合することで、ヘモグロビンを構成するヘムが作られます。
ミトコンドリアは細胞のエネルギーとなるATPを作ることが出来ますが、ヘムはATP生産における必要不可欠な物質です。

 

整理すると

 

①ミトコンドリアでALAが生成される

          ↓

②ALAが8個結合するとPPⅨに変化する→PDTにおける役割

          ↓

③PPⅨがFeと結合するとヘムに変化する→健康効果
 

ということになります。

PDTは②のPPⅨが光を浴びることによって細胞にとって毒性のある活性酸素が発生し、皮脂腺を破壊してアクネ菌を殺菌することで、ニキビの原因となる皮脂や細菌を減少させ、ニキビを改善する治療になります。
ALAサプリメントの健康効果というのは③のヘムがミトコンドリアにおけるATP産生に関わるという作用によります。
 

残念ながら体内で生産されるALAは17歳をピークとして、年齢とともに徐々に低下していきます。


食品にもALAは含まれており、動物性食品では、イカ、タコ、牛肉などに0.1 mg~0.8 mg/kg程度含まれています。
植物性食品では緑黄色野菜に多く、ほうれん草や貝割れ大根、ピーマン、トマトなどに0.1 mg~0.5mg/kg程度含まれています。


またいくつかの研究では、糖尿病患者での血糖値の改善効果、高齢者の運動機能改善効果、睡眠の質の改善効果が確認されています。
またALA配合クリームとサプリメントの併用で、肌の水分量、弾力性が増加し、ヒアルロン酸やコラーゲンが増加したとの報告もあります。
新型コロナの原因ウィルスであるSARS-CoV-2に対しても、感染抑制効果があるとの報告もあります。

ですからPDTで内服するアミノレブリン酸(ALA)は安全に服用できますし、むしろ健康にとって良いものなのです。



メディアージュ二キビ専門クリニック医師 大島玄

 

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