メディアージュ皮膚科二キビ専門クリニック医師の大島です。

 

今回の記事ではニキビ治療としてのPDT(光線力学療法)について紹介しようと思います。

なぜ「ニキビ治療として」という注釈がつくかというと、PDTはニキビ治療以外にも利用されるからです。


まずニキビの原因ですが、皮脂、細菌、毛穴の破壊の3つが挙げられます。

細菌による炎症に対しては抗菌薬が用いられます。

一般的には外用剤、酷い場合は内服薬を使用しますが、耐性菌の懸念があるため、あまり長期では使用できません。

毛穴の皮脂を除去する目的としては、ケミカルピーリングや角質剥離作用の外用剤が用いられます。
ただし皮脂腺から分泌する皮脂を直接抑えるわけではないので効果が限定的なこと、敏感肌に対しては皮膚炎が生じる可能性があることなどがデメリットです。

 

 

PDTの場合は上記のような懸念がありません。

アミノレブリン酸を服用してから3時間半でポルフィリンが毛穴の中に蓄積され、光を照射することで活性酸素が発生し、皮脂腺に対してダメージを与えて皮脂を抑制する作用と殺菌作用があります。

ニキビの原因である皮脂と細菌を確実に減少させることが出来、ニキビが改善するまで三週間おきに継続する治療です。

ただしPDT終了時点ではニキビ跡まで改善しているわけではなく、あくまでニキビを治す治療です。
ニキビとニキビ跡の見分け方は肌を触ったときに、デコボコしたりザラザラして芯を触れる部分がニキビ、平らで赤い色だけの部分がニキビ跡です。
ですからPDT終了の目安は肌を触って全体が平らになったときで、ニキビが良くなっているかどうかも見た目の赤みというよりは触って平らな部分が増えているかどうかが基準となります(ただしクレーターやケロイドは別です)。

ニキビ跡はニキビの炎症の名残の赤みである色素沈着なので、時間が経てば徐々に薄くなります。

皮脂自体は元々肌に潤いを与える目的なので、時間が経てばまた増えます。
ただ皮脂が増えたとしても毛穴の中に皮脂が溜まらなければニキビは出来ないので、皮脂が増える=ニキビが再発するというわけではありません


毛穴の修復を早めるためにはイオントフォレーシスが有効で、自宅で日常的なケアとして行うことで毛穴の修復を早めることができます。
とはいっても時間はかかるので、ニキビが治った後もPDTを間隔を空けながら継続することによって、毛穴修復が完了するまでの時間稼ぎをすることができます。


そして毛穴修復が終了した時点で真の意味でのニキビ治療の終了と言えることができるのです。
 

なかなか治らないニキビでお悩みの方は是非ご相談ください。

 

メディアージュ二キビ専門クリニック医師 大島玄

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