こんにちは。メディアージュニキビ専門クリニック医師の河合です。

本日はバレンタインデーになりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

以前ブログでもあったと思いますが、少しくらいチョコレートを食べ過ぎたとしても、それでニキビがすぐ増悪するわけではないので安心して下さいウインク

それよりもちょっとしたニキビでもすぐに抗菌薬を塗ったり飲んだりする方が余程気を付けなくてはいけません目

 

米国では2008年から2016年にかけて、皮膚科医による経口抗菌薬の処方頻度は全体的に減少傾向がみられることが、米ペンシルベニア大学のJohn Barbieri氏らの研究で明らかになったようです。

 

       

 

Barbieri氏らによれば、米国の皮膚科医は、他の診療科に比べて医師1人当たりの抗菌薬の処方頻度が高く、処方件数は年間710万件以上に上るようです。同氏らは今回、米民間保険加入者の請求データを用いて、2008~2016年に、1万1,986人の皮膚科医による98万5,866件の経口抗菌薬の処方を対象に、その傾向を分析し、その結果、皮膚科医による経口抗菌薬の処方は、受診100件当たり3.36件から2.13件へと36.6%減少したことが分かったそうです。これは、年間で約50万件の減少に相当するらしい‥‥

 

特に、28日間を超える長期間の抗菌薬の処方については、追跡期間中に53%もの減少がみられ、中でもニキビに対する処方は28%減少していたとのこと。

 

ニキビや酒さなどの炎症性の皮膚症状を伴う患者を含めて、皮膚科を受診する患者の多くが長期にわたり抗菌薬を使い続けている可能性は多々あり抗菌薬の過剰使用は薬剤耐性菌の増加につながることから、「適正使用を図ることが重要だ」と、Barbieri氏らは説明しています。

 

この問題は日本でもよくある話で、当院を受診する方の中にもニキビの保険処方として抗菌薬を長期間出されて、効果も無いのに使用し続けている人が少なくありませんゲッソリ

もし保険処方で治療しているにも拘わらずニキビが繰り返すようであれば是非一度御相談下さいビックリマーク

 


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