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今月のおススメの音楽は、ステファン・ハウザーの奏でるピエトロ・マスカーニ作曲、オペラ 「カヴァレリア・ルスティカーナ」のIntermezzo(間奏曲)です。  

 

 

 

<オペラ概要> 1890年イタリア・ローマ初演。マスカーニが26歳の時に1幕物のオペラ作曲コンクールで優勝し、脚光を浴びた作品。「カヴァレリア・ルスティカーナ」は、「田舎の騎士道」という意味。 

 

 

1890年5月 イタリア・ローマ  コンスタンツイ劇場 初演

 

 

<ストーリー> 舞台はイタリアのシチリアの農村。主人公「トゥリッドゥ」は貧しい暮らしの中で兵役に行っている間、美しい恋人「ローラ」は裕福な馬車引きの「アルフィオ」と結婚してしまいます。

 

 

トゥリッドゥは、ローラを忘れるべく、村娘「サントゥッツァ」と愛を誓い合いますが、幸せそうなサントゥッツァに嫉妬するローラは、再びトゥリッドゥを誘惑し、密会を重ねます。

 

 

二人の関係を知ったサントゥッツァは、自分のところに戻ってきてほしいとトゥリッドゥに懇願しますが、トゥリッドゥに突き放されてしまいます。

 

カヴァレリア・ルスティカーナ サントゥッツァとトゥーリッドゥ
画家;Rauzzini  修復師:Adam Cuerden 

 

 

サントゥッツァは深い悲しみのあまり、ローラの夫であるアルフィオに真実を話してしまいます。ローラの不貞を知った「アルフィオ」は復讐心に燃え、ストーリーは悲惨な結末へと向かいます。

 

 

一幕から成るイタリアのヴェリズモ・オペラと呼ばれる代表作で、19世紀のイタリアで誕生した現実主義のオペラです。

 

 

それまでの古代神話や王族貴族の生活を題材としたオペラと異なり、人々の感情に重きを置いた庶民の日常生活における描写によって、聴衆は従来のオペラよりも親しみ易く、共感を覚えたと言われています。

 

 

収穫を待つブドウ畑と秋空の中で、ハウザーの哀愁を帯びたチェロの響きに胸をかきむしられます。

 

 

終りゆく夏に別れを告げ、それぞれの想いに浸ってみてはいかがでしょうか?

 

 

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