●これは今となっては自慢ですが、前職の会社では勤務時間の短さNo.1になったことがあります。さすがにこのときは社長から、怒られこそはしませんでしたが「編集者の勤務時間が事務職より短いってのはどうなのかね」と言われました(笑)

●当時は別段熱心に時短に取り組んでいたわけではなく、あれこれ打合せが楽しかったので直行直帰の仕事をしていたらそういうようになったように記憶していますが、一方で「編集者は徹夜して一人前」なんて偉そうに言っている連中の仕事があんまりたいしたことはなく、なんだそれって文化祭の前夜祭みたいなもんじゃないか、と内心馬鹿にしてもいましたね。

●経営者になって、それこそ24時間勤務時間みたいな状況ですが、経営者になったらなったでやっぱり残業っていうのは百害あって一利なしだと思っています。サービス残業を命じる上司も受ける部下もどちらも駄目だと思います。で、会社を立ち上げてからも何度か残業ゼロに取り組んでいるのですが、どうもこれが上手くいきません。

●上手くいかない理由は明白で、一つはプロセスマネージメントができていないこと(これは私の責任ですね)、もう一つは生産性向上に対する社員各自の問題意識の浅薄さだと考えています。

●まずプロセスマネージメントについては、これから各部門のリーダーとともに丸投げチーム経営を徹底して達成しようと考えています。すでに作業の点数化と業績評価の連動もチェックシートを使って始めました。この丸投げ方式に切り替えたら売上計画が軒並み赤字予測になってしまったのですが(笑)、って笑い事ではありませんが、この数値予測をみながら夜眠れるようにならないと社長としては駄目駄目と自分に言い聞かせてしばらくは見守ります。

●もう1つの薄い問題意識のほうがやっかいです。社員全員、問題意識がないわけではなく、それぞれに危機意識に近い問題意識は持っているのですが、みているとどうやら基準値の設定が上手くいっていないがために、現状自分の生産性が高いのか低いのか厳密な判断が難しいのではないかと感じています。前述のとおり私自身は残業なんてまっぴらごめんだと思っていたので、残業届なども面倒で書きたくないから帰っていたようなものですが、届けを厳しくしたら、みんなまじめにそっちを丁寧に書き始めて本末転倒です(笑)

●で、給与体系はよかれと思って裁量労働制にしてあったのですが、このところあえてそれを定時に切り替えて、どれだけ一定時間で生産性を高められるのか、厳密に意識できるような環境を作っていくのが先決かなぁというわけで、まずは時間の感覚を意識づけるツールを1つ買いました。
SEIKO CLOCK (セイコークロック) 掛け時計 プログラムクロック 電波時計 ツイン・パ PT201S
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●事務所を開いたときに無印良品かなにかで間に合わせで買った時計をずっと使っているのですが、これがよく時間がずれていて、そもそもこれが問題だなと思っていたのですが、今日たまたまビックカメラの時計売り場を横切ったときに、電波時計でかつチャイムの設定が複数できる時計を発見しました。

●まずは全社員この時計で定時をしっかり体で覚えるところから再スタートしたいと思います。18時になったらチャイムならして、いったん電気を消したいいと思います。たぶん気分は昭和40年代ぐらいまで一気に逆戻りですが、それもまた一興。ラジオ体操とか社歌斉唱(ないけど)もいまだったら案外面白いのかもしれませんね。