リバプールの残虐王、CARCASSが88年にリリースした1stアルバム。

死体をコラージュしたグロテスクなジャケットのため、販売規制もかけられました。

この時のメンバーはジェフ・ウォーカー(B)にビル・スティアー(G)、ケン・オーウェン(Dr)の3人。

ボーカルは超低音域とミドルのグロウルをジェフが、低音域のグロウルをビルが担当していますが、ジェフがメインと言っていいでしょう。ライブ映像を見ると、ジェフ用のマイクが2本あり、ピッチシフターで極端に低い声に変えているようです。

サウンドプロダクションは粗悪で、とても聴けたもんじゃないと感じる人が多いと思いますが、この劣悪さがグラインド色を強めているのも事実であり、この音作りを真似るバンドも少なくないといいます。

ギターはどの程度ダウンチューニングしているのか分からないですが、もしかしたら2~3音くらい下げているかもしれません。それにほとんど何を弾いているのか分かりません(笑)
ギターソロのある曲もありますが、その音も非常に悪く、工事現場で聞こえるような不快な金属音です。

ボーカルも弦楽器もほとんどメロディを廃している(ように聞こえる)ので、サウンドはこの手の音楽が嫌いな人にとってはほとんどノイズですね(笑)特にドラムがブラストビートの部分は本当に何を弾いているのか分かりません(笑)

ドラムはというと、ライブではズレが激しかったと言われるのを裏付けるかのようにリズムがあやしいです。

曲の尺は1分台のものがほとんどで、これは「グラインドコア」というジャンルの特徴でもあります。

リリックも極悪非道、残虐極まりないです。

まさに聴く人を選ぶ音楽ですが、これにインスパイアされたバンドも数多くいます。そして、のちに「ゴアグラインド」というジャンルも確立されます。

この後の作品ではサウンドも激変していき、メロディック・デスメタルやオーソドックスなへヴィメタルになっていきます。ですが本作抜きでCARCASSは語れないですし、「ゴアグラインド」というジャンルが誕生するきっかけになった音源ということを考えれば、本作の音楽史的価値もある・・・はず(笑)


Reek of Putrefaction/Carcass
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