肝臓(かんぞう)は、自分から見て、

腹部の右上にあって、肋骨に守られるように

位置しています。



介護につかえる体のしくみとはたらき100

大きさは1.0~1.5㎏もあり、

最も大きな臓器といわれています。


肝臓は正面から見ると2つに分かれています。

むかって右の小さなほうを右葉(うよう)

左の大きなほうを左葉(さよう)といいます。


脳も前頭葉、頭頂葉などといいますよね。

葉という言い方なんですね^^




肝臓は、赤く黒っぽい色をしていますが、

それは血液がたくさん通っているからです。


1分間に1000~1800㎜㍑もの

血液が流れているそうです。この量は、

心臓が送り出す血液の4分の1だそうです。


肝臓は血管のかたまりともいわれています。

血液がたくさん流れているので、

温度も高いそうです。




一般的な臓器は、動脈と静脈の2本

つながっていますが、肝臓に限っては

動脈、静脈ともうひとつの血管が

つながっています。その血管を

門脈(もんみゃく)といいます。

門脈は腸などの消化管や

膵臓(すいぞう)脾臓(ひぞう)

にもつながっています。


小腸で吸収した栄養は、門脈を通っている

血液の流れに乗って肝臓へ送られます。




肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれています。

心臓や胃のように動くこともなく、

音もしないため、だそうです。


何が起こってもあわてたり、あせったりしない

しないことを「肝のすわった…」と言いますが、

まさに肝臓のことを言いあらわしている

言葉かもしれませんね。




次回から肝臓のことを書きますが、

肝臓って本当にいろんなはたらきをしています。


人工心臓はあっても、人工肝臓はない。

それだけ肝臓のはたらきって繊細で複雑。

現在の科学技術の粋を集めても

作ることのできない肝臓って

本当にすばらしい。



また、今日も晩酌をして、

肝臓さんに迷惑をかけますが

これからもどうぞよろしくお願いします(笑)