大脳皮質を分けてみようシリーズ、

今日は「野(や)」についてです。




一定の範囲で、あるはたらきを

おこなう場所のことを「野(や)」

といいます。


大脳皮質は溝によって4つに分けられ、

それを「葉(よう)」と言いますが、

それぞれの中である働きをする場所のことを

「野(や)」というのです。


つまり、「野(や)」は「葉(よう)」より

範囲が狭い。


例を上げると「視覚野」、「聴覚野」

などがそうです。

視覚野…目から入ってきた光は

そのまま後頭葉に届きます。

聴覚野…耳から入ってきた音は

側頭葉で処理されます。


前頭葉の後ろには一次運動野(いちじうんどうや)

頭頂葉の前には体性感覚野(たいせいかんかくや)

があって、隣り合っています。

全身の情報を感じ(体性感覚野)、

運動の指令を出す(一次運動野)

場所ですね。



介護につかえる体のしくみとはたらき100


野(や)が固まってはたらく場所を

連合野(れんごうや)

と呼んでいます。


前頭連合野(ものを考えたりする)、

側頭連合野(音楽などを理解する)、

頭頂連合野(皮膚感覚などを理解する)

などといったはたらきです。



介護につかえる体のしくみとはたらき100


そうそう、しゃべるときのブローカ野

言葉を理解するウェルニッケ野

連合野のひとつだそうです。



今日は赤文字を多用してしまいました。


みなさんの視覚野、前頭連合野なども

たくさん働いたことでしょう(笑)