今日はチェアサイドのモービルキャビネットの改善です。


メンテ専用のチェアなので、衛生士さんにひとつひとつヒアリングしながらつくっていきます。


使う人それぞれが、なんとなく出して、なんとなく戻すので、ほしいものがなかったり、余計なものが入ってしまっていたり。空間は余裕があるのに、片づかないというお悩み。



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頻度の高いものを一番上にセッティング。


在庫補充もケース底にラベリングします。


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すべての引き出しに滑り止め抗菌シートも敷きます。あえて、収納用品を入れないことでペーストがすべて見渡せる状態になります。


子ども用を別の場所から持って来ていましたが、大人用と一括管理できるようになりました。動作の無駄を省きます。


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グローブも滑り止めシートのおかげで引き出しのなかでの移動がなくなります。記録用の文具も本当に必要な物が揃っていることを一目で確認できるので、敢えて収納用品は使いません。


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下2段の改善です。


基本セットを1日12セット用意するのですが、上段の薄い引き出しには、9セットしか入りません。


そこで、下段にバラでいくつか補充用に置いてありました。足りなくなると都度セッティングをして使います。


下段に基本セットを入れることにより、1日分の12セットが確実に準備できます。


これで、朝一回準備をするだけで済みます。


些細なことのようですが、衛生士さんの毎日の負担は減ります。


これが、収納に合わせて人が動くのではなく、人の動きに収納を合わせていく改善です。


キャビネットひとつで、かなりの無駄を省くことができました。


片づけは、やり方を伝えれば新人さんでも誰でもできますが、型づけ(仕組み作り)は、仕事を熟知した人がつくるものです。プラス空間コントロールがプロの仕事です。


今回の改善も仕事と院と一緒に働く仲間を熟知した衛生士さんふたりが実践してくれたことで、丁寧な改善ができました。


片づけを単なる院内の整理整頓の位置付けでなく、人を育てる、働きやすい職場をつくる経営戦略の一環として採用してくださる院長先生あっての完成度です。


最後にラベリングをして完成しました!