救急外来はマルチタスクになることが多いです。
Aさんの採血結果を待つ間にBさんの話を聞き、BさんのCTオーダーを出し、さらに手が空いたのでCさんの話を聞き、ちょうど話を聞いた直後にAさんの結果が出て今日は帰れるけど後日のフォローが必要そう、BさんのCTも出て採血が必要そう、ああAさんの他科紹介記事を書かないと、Bさんに採血の説明をしないと、Cさんは話をして帰宅させないと……そして溜まっていくカルテの山……
こんなのしょっちゅうですよね。
以前までは自分の頭で整理していたのですが、患者が増えるに従って、検査を並列して管理するのが厳しくなってきました。
そこで、タスク管理シートを作ることにしました。
記入事項としては
・年齢、性別
・主訴
・検査項目
・オーダーした時間
・確認チェック欄
の5つです。
余白には転機を書いています(帰宅、後日フォロー、入院など)
これを印刷してメモしておくことで、現在自分の見ている患者がどの状態にあるのか一目でわかるようになりました。検査はいっぺんにいろんなものを出すことが多いのですが、結果が出る時間にはばらつきがあるので、どの検査項目をチェックしていないのかがすぐわかるのは便利です。
オーダーした時間も書いておくと、「この患者は待たせ過ぎているな」とかもすぐわかるので、結果的に患者満足度の向上にも繋がると信じています。
うちの病院は、というか大病院はどこでもそうですが、待ち時間が長いとクレームを言われることが多いです。特に救急外来は重症度によって優先順位が変わるので、診察まで2時間待ちはザラにあります。採血検査結果が出るまでも時間がかかります。
物理的に手が回らないのはどうしようもないですが、なるべく待ち時間を減らせるよう努力する所存です。