今にも雨が降りそうなある日の午後、散歩コースの川の鯉たちに異様な行動がみられました・・・
・・・
写真1~3(↓):太った赤銅色の鯉が尾ひれを突き上げ左右にバタバタとはたいている光景
その周囲では、ダークグレーの数匹の鯉がまつわりつき、乗り上がろうとするものもいました・・・
雨が降る前は、鯉が騒ぐと聞いたことがあるので、みんなでこうしてザワザワしているのかと思いましたが、鯉の産卵は尾ひれで激しく水面を叩きながら行うことから、これを「ハタキ」と呼ぶらしいので、自分は鯉の産卵を目撃しているのかもしれないと思いました・・・
写真4~6(↓):ハタキは複数の鯉でみられました
ハタキを行う鯉の周囲には、常にダークグレーの鯉の群れができ、もつれあうように泳いでいきます・・・
写真7(↓):ハタキを行う鯉の後から下にもぐり込んで突き上げ行動を行うダークグレーの鯉
このような行動を追尾といい、雄が雌に産卵を促す行為と考えられているようです。
そして、雌が体をうねらせながら産卵すると、ほぼ同時に雄は放精するらしい。
精子は水中では1~2分間しか生存できないので、受精はまさに一瞬芸であり、ハタキを行う雌にまつわりつく雄の行動は、自分の子孫を何とか残そうとする必死の姿に見えた。
なんというか、鬼気迫り、生命が異様に漲る、切なくも、感動的な光景でありました・・・
・・・
続く・・・
・・・
・・・