昨日、ポリーニの訃報に接した・・・耳

 

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イタリアのピアニスト、マウリツィオ・ポリーニは3月23日に82年の生涯を閉じた・・・お願い

 

彼の初来日は1974年、学生だった僕はそのコンサート(4月25日、東京厚生年金会館)に行った。

 

プログラムは以下の通り・・・下差し

 

シューベルト:ソナタ第14番イ短調D.784

       幻想曲「さすらい人」ハ長調D.760

ショパン:24の前奏曲 Op.28

 

本プログラム3曲の中では、「さすらい人」の圧倒的な迫力に引き込まれた。

 

しかし、このコンサートの圧巻はアンコールだったのである。

 

英雄ポロネーズ、バラード第一番など本プログラムで扱われるべきショパンの代表的な楽曲が次々と繰り出され、会場は熱狂に包まれ、ポリーニも全身が音楽の火の玉のようになって、とどまるところがなかったのである。

 

アンコールはいつまでも続き、このコンサートは本当に終わるのだろうかとさえ思われ、本プログラムは前座のように遠くへかすんでいった。

 

こんなに情熱的で型破りのクラシック音楽会があるのかと驚嘆し、自分にとっては最高の音楽的経験の一つとなって記憶に刻まれた・・・メモ

 

写真(↓):ポリーニ第二回来日時のチケット(1976年、3月9日、東京文化会館)

 

 

この時の印象はおぼろげある・・・

 

残念ながら、記念すべき第一回目のチケットは紛失してしまって、見つかりませんでした。

 

全身全霊が100%音楽となって完全燃焼する光景を目撃したあの日の事を、今、懐かしく思い出しています・・・キラキラルンルン

 

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