10月のメトロポリタン美術館日めくりカレンダーから・・・♪
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写真1(↓):「View on the Catskill-Early Autumn」(Thomas Cole、1837年作品)
作者のトーマス・コール(1801-1848)は、去年にも紹介したハドソンリバー派の創始者とされている画家です。
今回の作品は、ニューヨーク州中部にあるキャッツキル山地の初秋を細密に描いたものです。
キャッツキルの自然は、ハドソンリバー派の画家によって、何度も描かれています。
見ておわかりのように、ハドソンリバー派の絵は、雄大でありながら、すべての細部が手抜きなく精密に描かれています。
この気の遠くなる精密さへの意思は、どこから来るのだろうか・・・?
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画家の千住博氏は、その誠実さを次のように解説しています・・・
「ハドソンリバー派は、確実に一つの大きな原理によって動かされているように見えます。そのまとまり方がこの作品群の大きな魅力です。彼らはほとんどが敬虔なキリスト教徒でした。細密に一つ一つを描いていくことが恐らくは宗教的行為であり、そして描く対象物の自然は、まさに神であり、神への崇拝を風景への崇拝に託したのではないかと考えられます」(「美は時を超える」、2003年NHK人間講座テキストより)
写真2(↓):「アンデスの山奥」(フレデリック・エドウィン・チャーチ作、1895年、同テキストより)
写真3:上の絵の細部
チャーチもまた、ハドソンリバー派の中心的画家です。
この完璧とも言える精密さは、どこまで細部に入り込んでも、そこは神の創造物であるという敬虔な信仰心の表現であるように思われます。
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ああ、雄大で精密であることって、素敵ですねえ・・・!
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トーマス・コール「タイタンの酒杯」
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