79.食道がん末期の父との別れ近づく | 40代半ばの大腸がん闘病日記

40代半ばの大腸がん闘病日記

40代半ばの2017年3月、大腸がん宣告され4月に摘出。程なくして肝臓転移が発覚、8月に摘出。ステージⅣ。
バタバタと始まった闘病生活の記録をしたく、ブログを始めました。
皆さま、どうぞ宜しくお願いしますm(._.)m

皆さま、大変ご無沙汰しております。

 

これまで父のことは一切触れいませんでしたが、

6年前、父に食道がんが見つかり、これまで数々の困難を乗り越えてきました。

 

発見時は初期であったため、内視鏡にて無事に切除。

経過観察していましたが、残念ながら2年前に再発。

手術を試みるも、手術中に取れないと判断され、中止となりました。

その後、放射線治療&抗がん剤治療が功を奏し、画像診断では見つからないほどの状態まで回復。

家族皆で喜んでいた矢先に、今度は私に大腸がんが見つかりました。

その後、父も半年後には姿を消したはずのがんに一気に盛り返され、制御不能となった訳です。

 

父は徐々に衰弱し、今年のゴールデンウィーク直後、自宅での生活は困難と判断し入院。

入院直後には、主治医から腫瘍崩壊の兆候が見られ、余命数日との診断。父の死を覚悟しました。

その後、奇跡的に回復し、危機は時折訪れるも、施せる治療を受けながら約2カ月が過ぎました。

 

しかしながら、それも限界に近づいて来ました。

今朝から幻覚症状も出始め、時折苦しそうな姿を見せ始めたようです。

見舞いに来ていた母は、看護師さんから「私の親だったら、麻酔で眠らせてあげたい状況です」と言われたそうです。母も苦しむ姿を見て、居た堪れない状況だったようです。

その後は一旦落ち着いたようで、私が訪れた20時頃には父とも会話ができる状況でした。

 

波があるようですので、いつ苦しみ始めるか分からない状況とのこと。

母との思いは一致していますので、

明日、主治医に相談のうえ、父の状況次第では、父を痛みから解放できればと思っています。

苦しい選択ですが、その時がすぐそこまで来たかなと思っています。

 

ガン患者の息子が、ガン患者の父を看る。

ガンを制御できなくなった時に辿る道を目の当たりにしています。

ガン患者の私にとって、自分の身にも降りかかるかもしれない怖さに押しつぶされそうになった時もありました。

でも、それ以上に、色々と学ぶことも多く、父の姿を通じて色々と体感させてもらいました。

何物にも代えがたい貴重な財産です。

私自身、精神的に鍛えられたとも思っています。

いつ訪れるかもしれない再発の困難に、正面から立ち向かう勇気も増したようにも思います。

 

いまの私に出来ることは、父が安らかに眠れるよう、その環境をつくること。

 

一歩一歩前進します。皆さまとともに。

 

 


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