何年か前の事じゃった~

 

じぃさんが他界したんじゃあ~

 

※不謹慎だと思った方、バックして下さい

最後は私なりの愛を込めて書くつもりです

 

 

 

何せお経が

 

「住民税~滞納税ぇ

 

支払い勧告カンカン!」

 

としか聞こえねぇー爆  笑爆  笑爆  笑

 

 

何せ、生前に借金しまくって

税金などの滞納がハンパねぇ!(笑)

 

 

じいさんの宗教が何ぞよーーー!?

このお経って何ぞよー!!

としか思いわない当時のアタクシ

 

そしてまた最強とも言えるお経が続くのだ

 

 

 

「滞納税~

連帯債務者カンカンカン!」

 

私は身内である

 

「あぁ~あんだけ借金しまくって

連帯保証人に留まらず

連帯債務者まで親をさせたから

お経は

こうなるんやないんですか!?」爆  笑

 

 

 

 

世の中ではすんげぇー不謹慎だと思う

この感情

 

しかし我が母はそれにて

多大なる苦労を背負ったのだ

 

 

お経が全て税金に関する事や

滞納に関することに聞こえてしゃーない!爆  笑爆  笑爆  笑

 

つい笑いを堪え涙が出た顔を両手で覆った

 

すると弔問にて来てくださった方が

「大丈夫?寂しくなりましたね」

 

それは、そうだがこのお経とは何ぞや状態!

 

 

気づけば横に座るママさんが

涙を流しているではないか

 

相当な苦労をさせられた

(身内だからこう表現できるのだが)

 

「え?悲しいの?」

 

「だって、このお経の全部が

 

税金とか滞納税にしか

ママには聞こえないから!!

マスクして涙を堪えてるのよ!!

黙っていて!!」爆  笑爆  笑爆  笑爆  笑

 

 

そんな会話がなされた直後

 

 

 

「滞納税~住民税~

支払い勧告カンカンカン!」

 

ママさんと二人でトイレに駆け込み爆笑!

 

本来ならば不謹慎な話なのだが

 

じぃさんの無駄とも言える

借金てんこ盛り

それを完済したのは我がマミィ

 

「何とか戻らなきゃ!

あなたもマスクしなさいよ!」←ママ

 

「マスクいらねぇー

両手で号泣ってすりゃええんやないん?」

 

 

意を決して戻ったらば

 

お経の声の大きさ倍増!!

威力がハンパねぇ!!

 

 

「滞納税~差し押さえ~

税務署支払いカンカンカン」

 

 

マジで我儘放題に借金したよなー爆  笑爆  笑爆  笑

 

じぃさん、これは何の宗教なんや?爆  笑爆  笑爆  笑

 

人間これだけ借金するとこういうお経になるの?

 

そんな風に

笑いを堪える事が必至だった私

 

 

ところが出棺前に

 

棺桶に自分の顔を咄嗟に入れて

頬ずりする自分がいた

 

まさかこんなに心から寂しくて

ワンワン泣くとも思わず

 

母が苦労してきたのを知っているから

実は他界する何年も前から

じぃさんのいるいわゆる老人施設に

週に2~3回は母に隠れて会いに行っていたのだ

 

私はおじぃちゃん、おばぁちゃん、

子供が元々大好きだ

 

しかも福祉関係のボランティアの経験もあるのだ

 

だから尋ねた時に私が誰か分からない人もいる中

 

このじぃちゃだけは私だけは覚えてくれていたのだ

 

 

「嬉しいねぇ!のんちゃんだ!」

 

寂しいという時はハグをし

リハビリも一緒にした多年

 

「俺が死んだ時は必ず来てくれよ」

 

それが最後の会話だった

でももうひとつ追加で言ってくれた

 

「俺が死んだ時は一番に駆けつけて来てくれよ」

 

 

 

「うん!必ず行くよ!でも長生きしてね」

 

「そうだな、長生きしような」

 

 

 

私は、施設という所に身内などが来る回数にて

状況が変わるというのも知っていた

 

じぃさんは私の母には相当な苦労かけている

じぃさんに関して

母には内緒で行くしかなと思い込み

週に2~3回、施設に会いに行ったのだ

 

私がそう出来たかの理由

 

時間ランダムに訪問したその施設内のトイレで

 

 

「早くおもらしせずにおしっこして!!

何やってんの!!」

 

と、我がじいさんに看護師さんたちが言っていた事からだ

 

 

「私は孫です!!

なぜ祖父を叱るのですか!!

 

トイレに時間かかって何が悪いんですか!!

オムツしてるんだから

早くしても何もないでしょう!!」

 

 

たちまち病院の対応は変わった

 

 

出棺前に頬ずりしたり

手を擦ったり、抱きしめていたら時間が来た

時間が足りないのだ

悔しいくらいに

急いでくださいとも言われる始末

 

このような環境で嫁(私のママと私)などが

参列する方が珍しいと思う

 

 

「良かったね!

のんちゃんやっぱり来てくれたよ!

いつも聞いていた通りに

抱きしめてもらえて良かったね!」

 

と、このブログで表現するオヤジ一族に

たくさん言われた

 

私は自分がしたくてしたかっただけであり

その気持ち伝わらなくても全然良かったのだ

じぃさんがちょこっとでも笑顔になってくれれば

 

 

 

抱きしめる時間の短さ

いつものように

頬ずりする時間の制限

 

霊柩車を見送ることすら出来ない私に

心から愛するママ(母)は別の涙を流して言ってくれた

 

「のんちゃんがママに隠れて

施設に通い詰めていた事を

ママは最初から知ってたんだよ?

 

だから2人でついつい

笑ってしまったあのお経で

お空への応援をしよう」

 

私は更に涙が溢れ言葉を無くした

 

じぃさん、今頃奥さんと

大好きなホルモンを堪能してるんだろうね

 

 

会いに行った事

後悔どころか

良かったと思っている!!

 

 

私の人生においてね☆