さて、

コアなファンに朗報(笑)。




押井守監督の最新作


始動です。







雑誌 ゲーテ GOETHE 8月号で


押井守監督のについての新連載


「押井守の新世界」


が始まりました。







クリックするとアマゾンに飛びます。

GOETHE (ゲーテ) 2007年 08月号 [雑誌]


この中で書かれているのが


新作『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』


です。





公式HPはこちら↓


『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』
http://wwws.warnerbros.co.jp/skycrawlers/





なんだか


いつもの押井守監督じゃないみたい(笑)。




そこに至るまでの


家庭的な葛藤や


娘さんとの興隆のお話が載っています。




押井守監督、空手やってるんですね。


なんか、イメージでないというか(苦笑)。





読売新聞の


インタビューを載せます。


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押井守監督に聞く 

新作アニメ「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」

2007年6月20日 読売新聞

http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/cinema/topics/20070620et02.htm


 アニメーション映画としては4年ぶりの作品で、森博嗣さんの同名小説(中央公論新社刊)が原作。思春期の姿のまま大人にならず、永遠に生きることを宿命づけられた「キルドレ」と呼ばれる子供たちのドラマを通して、今を生きる若者へメッセージを伝えたいという。監督に意気込みを聞いた。(依田謙一)

若い人たちのために作れれば…

――進行状況は?

押井 すごく順調。遅れが出ているパートもあるけど、うまくいく自信があるから、精神的には楽だよ。「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」(1995年)を作っていた時の気分に近いかな。アニメーションの現場は、大きな山を作らず、淡々と進行するほうが、クオリティーが上がるんだ。

――原作を読んだきっかけは?

押井 「映画にしてみないか」と薦められたのが最初。普段は同時代の作家の小説を読まないから、原作者の森博嗣さんのこともほとんど知らなかったけど、素直に面白いと思った。でも、一人称で書かれていたから、映画にするのは無理だという直感が働いた。映画というのは視点をたくさん必要とするので、一人称だと成立しにくい。だから、一度はお断りしたんだけど、なぜかずっと気になっていた。理由を考え続けているうち、次第に「やってみようかな」と思い始めた。そうしたら、周りがいっぺんに動き出しちゃって(笑)。だから、僕としてはしばらく半信半疑のままだったよ。

――映画にできるという確信が生まれたのは?

押井 企画書を娘に見せたら、「どういう話?」と身を乗り出してきた。その顔を見ていたら、この作品には何かあると強く感じた。そこで、行定勲監督の「世界の中心で、愛をさけぶ」(2004年)や「春の雪」(05年)を手がけた伊藤ちひろさんという若い脚本家と会って、筋道を探り始めたんだ。打ち合わせで彼女と話しているうちに、この作品を若い人たちのために作ることができれば、映画になるんじゃないかと思った。

 「スカイ・クロラ」は、現代の若者の気分を的確にとらえている。サリンジャーがそうであったように、その時代の若者に寄り添いつつ、同時に普遍性を持った小説があると思うけど、まさにそういう作品だと思う。特に、自分の人生に干渉してほしくない一方で、他人に介入したがらない気分を描いたという点で、非常に現代的だと感じた。

 今の若者は「生きる」ということに確信を持てていない。生きることは本来、能動的な行為で、結婚や就職など、他人と積極的に関わって、初めて生きていると言えるはずなのに、延々と決断せずにいる。「何者かになる」ということを留保し続ることで、「大人にならない子供」として存在し続けている。

――なぜそうなってしまったのでしょう。

押井 一言で言えば、社会が成熟してしまったから。昔は、そもそも他人と関わらないと生きられなかったけど、今は違う。さまざまな「モノ」から守られた結果として、傷つくことに慣れていない人間が増えてしまい、そういう人間をターゲットにした商品もたくさん生まれた。これは若者のせいというより、大人が原因であることは間違いない。かといって、僕は若者が一方的に被害者だとは言いたくない。

 よく若い人に「どうやったら映画監督になれるでしょうか」と聞かれるけど、愚問だよ。だって、本当にやりたければ、まず作ってしまうもの。自分から溢れ出るものがあれば、安全な道を探す前に、動き出していなきゃおかしい。確かに面倒なことも多いけど、そうやっていろんなものを背負わないと、世の中という大きな現実と接点が持てないし、誰にも届かないはずなんだ。

 大人も若者も、辛いのはよく分かる。だけど、その辛さこそ生きる醍醐味であって、人生という果実は、おいしいところだけじゃなくて、丸ごとかじることでしか味わえないはず。だから、「他人の人生に介入する」ということを、この作品で描きたい。

逃げ隠れせずに作品を届けたい

――今の若い子が一番恐れていることですね。

押井 まずは、人の話を聞けるようにならないと。相手を認めることなしに、自分を認めてもらうのは無理があると分かっていない。自分の主張だけしたいから、芸能人とか社長になりたがるんだよね。そういう意味では、僕だって、かつては今の若者と変わらなかったかもしれないけど、55歳になって、もう一度人生を生き直そうと思い始めている。それは、不幸になってもいいんだと思えるようになったことが大きい。だから、常に新しい人間関係を結んでいきたいし、空手で体も鍛え始めた。やっぱり、他人と関わるためには、自分の腹が出ていることを許しちゃいけないんだよ。冗談に聞こえるかもしれないけど、腹を引っ込めるということは、生きる自信に繋がるんだ(笑)。

――現実と虚構の境目を描くことで「自分を自分たらしめているもの」をあぶり出してきた押井さんの関心が「腹」に向かっているのは興味深いですね。

押井 「イノセンス」(2004年)で、人間はサイボーグになったって構わないじゃないかと描いた。体を鍛えるということは、機械を目指すのとイコールであって、電源コードを引っ張りまわす煩わしさがなければ、今でもサイボーグになりたいと思っているよ。大事なのは、他人を背負い、その視線の中で生きていけるかということ。この作品を作るのは、今の若者のためでもあるけど、自分のためでもあるんだ。

――製作委員会にも顔を出して、宣伝プランも一緒に話し合っているそうですね。

押井 一人でも多くの人に観てもらいたいと思っているからね。今までは、作ったらそれで終わりみたいなところがあったけど、「イノセンス」で、敏ちゃん(スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサー)のやりかたを目の当たりにして、映画を作る醍醐味は社会的行為を伴った時に生まれるとよく分かった。だから今回は、逃げも隠れもせず、作品を届けるところまで付き合おうと思っているよ。

 「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」 2008年公開予定
原作:森博嗣「スカイ・クロラ」(中央公論新社刊)、監督:押井守、脚本:伊藤ちひろ、音楽:川井憲次、制作:Production I.G、配給:ワーナーブラザース

「スカイ・クロラ」の原作本。読売新聞のインターネットによる無料会員制サービス「yorimo」で、今夏から同作の外伝小説の連載が始まる ワーナー・ブラザースは20日、押井守監督の新作「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」(日本テレビ・プロダクション I.G提携作品、読売新聞など製作)を来年公開すると発表した。
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やはりキーワードのは


「若い人」



「娘さん」

のようです。




そう言う意味で


この雑誌は読んどけ!


って感じです。



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さらに


色々書いていたら


超長文記事になりまして、


2部に分けます。





ちょっとだけ


お待ちくださいね。


(本当に待っている人がいるのか


極めて心配ですが(笑))





きっと、
http://ameblo.jp/med/entry-10039034062.html

になると思います。


(まだ見れませんよ)



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以前の「押井守」関連記事


押井 守 2
http://ameblo.jp/med/entry-10018926461.html


押井 守 1
http://ameblo.jp/med/entry-10018810647.html