修士2年の時受験して落ちてから、約半年は、調査→修論作成→修論発表→博士課程の入試という過密スケジュールで、受験勉強は一切出来ませんでした。

 修士課程から博士課程に進学する論文発表審査には合格しましたが、私の中にはまだ医学部に挑戦したい気持ちが強くありました。

 院試が全て終わってから、教授にお願いして、博士課程1年でももう一度編入に挑戦させてもらうことになりました。実質的にラストチャンスだという認識がありました。


 入試まで3か月。勉強に集中できたかと思いきや、色々な人間関係のゴタゴタがあり、第一志望校の本番前1か月くらいは精神的にズタボロでした。

 だけど、そのことを受験の言い訳には使いたくなかった。最後まで必死に取り組みました。


 第一志望校の本番。全力は尽くしたけど、試験後の感触は「あー、これは落ちたな」でした。

 仕方なく、急遽第二志望校の過去問を入手し、対策を始めました。



 この段階で、改めて自分と向き合うことになりました。

 どうしても第一志望校に行きたかった。だから第一志望校しか受けてこなかった。

 どうしても第一志望校で学びたいなら、翌年また編入に挑戦するか、一般でセンター試験から受け直すべきだ。

 一年でも早く医師になることが目的ならば、どこの大学でもいいから一刻も早く編入に受かるべきだ。



 第一志望校で学ぶことが目的なのか、それとも医師になることが目的なのか。




 結局、私が出した結論は、「一年でも早く医師になりたい。どこの大学でもいい」でした。

 そうは言っても、私は臨床医ではなく研究医志望だったので、研究環境として整っている環境、つまり比較的研究レベルが高く、研究医を養成したがっている大学を第二、第三志望とすることにしました。


 さて、筆記試験の出来が悪いと思った第一志望校は、なぜか筆記が通過したので、面接試験を受けに行きました。


 圧迫面接でした。

 今までの経歴を否定されるような、敢えて痛いところを突く質問ばかりでした。

 「今のまま、公衆衛生の研究を続けたって人は救えるじゃないですか」

 「周りの若い連中と比べて、あなたにしか出来ないことは何かあるのか」


 そうか…不合格の受験生に追い撃ちをかけるような質問をするなんて…この学校はひどいな…と思いました。


 そうして迎えた、第一志望校の合格発表の日。


 合格発表で不合格を確認した後、2時間以内に銀行に第四志望校の受験料を振り込み、かつ第三志望校受験の宿を予約するつもりでした。



 結果は、まさかの、合格。




 部屋の椅子から転げ落ちました。

 その日の夜、合格通知を受け取るまで信じられませんでした。

 そんなこんなで、結局編入試験への挑戦は、運良く第一志望校しか受験することなく終わりました。
新・物理入門 (駿台受験シリーズ)/山本 義隆
¥1,155
Amazon.co.jp
★★★★☆
カテゴリー的には大学受験用の参考書。微積分が積極的に用いられていて高校物理の範囲を超えているので、受験生の時は難関大学を受験する人・将来物理を専門としようとする人以外は使う必要性はない参考書。しかし、大学に入ってからは微積分を使わない物理はありえないので、理系の大学生が大学で学ぶ物理学の入門書として使うと意外に重宝すると思う。編入対策にも応用できる。


力学 (新物理学ライブラリ (2))/阿部 龍蔵
¥1,680
Amazon.co.jp
★★★★★
大学教養レベルの力学の教科書。大学受験科目として物理を勉強したことがある人にとっては、大学で勉強する力学の基礎固めに使える。途中、式変形などは適宜自分で手で書いて追っていかなければならないが、論理の飛躍がないように配慮されている気がする。取り組むのには意外と時間がかからないが、よくまとまった良い教科書だと思う。


電磁気学入門 (新物理学ライブラリ (4))/阿部 龍蔵
¥1,785
Amazon.co.jp
★★★★☆
大学教養レベルの電磁気学の教科書。大学受験科目として物理を勉強したことがある人にとっては、大学で勉強する電磁気学の基礎固めに使える。途中、式変形などは適宜自分で手で書いて追っていかなければならないが、論理の飛躍がないように配慮されている気がする。同じシリーズの「力学」に比べると若干難しめの印象を受けるのは、気のせいだろうか。取り組むのには意外と時間がかからないが、よくまとまった良い教科書だと思う。


スバラシク実力がつくと評判の力学キャンパス・ゼミ/馬場 敬之
¥2,520
Amazon.co.jp
★★★☆☆
マセマのキャンパス・ゼミシリーズは独特の語り口で詳しく説明してあるが、この「力学」に関してはどうも今ひとつである印象を受けた。説明は確かに詳しいのだが、力学分野に関して言えばもっとわかりやすい参考書が他にもあるように思う。キャンパス・ゼミシリーズの他の参考書(微分積分とか)が良かったので購入したが…これは微妙だった。



スバラシク実力がつくと評判の微分積分キャンパス・ゼミ―大学の数学がこんなに分かる!単位なんて楽.../馬場 敬之

¥2,310
Amazon.co.jp

★★★★☆
マセマ出版の他の本にも言えるが、独特の語り口で丁寧に説明してあり、一見取り組みやすそうにも見えるが、内容的には初級~中級という感じのレベルの本だと思う。しかしこの本1冊だけではやや網羅し切れていない部分もあるので、そこは他の微積分の参考書にも取り組むべきか。いずれにしても、数学・物理の取り組みやすい参考書としては、このシリーズはかなり有用だと思う。



スバラシク実力がつくと評判の確率統計キャンパス・ゼミ (大学数学「キャンパス・ゼミ」シリーズ)/馬場 敬之

¥2,310
Amazon.co.jp

★★★★★
マセマ出版の他の本にも言えるが、独特の語り口で丁寧に説明してあり、一見取り組みやすそうにも見えるが、内容的にはそこそこ高いレベルの本だと思う。短時間で読むのには向かないが、時間をかけてしっかり取り組むと、題名通り確かに実力はつくと思う。個人的に確率統計の参考書を何冊か見たが、この本は一冊目に取り組む本としては最適だった。ただし、大学レベルの微積分が出来る前提で話が進められるので、そちらを先に終えておく必要があると思う。



基本演習微分積分 (基本演習ライブラリ (2))/寺田 文行

¥1,680
Amazon.co.jp
★★★★☆
大学の1,2年レベル微分・積分の問題集。「基本演習」というタイトルだが、講義や他の入門書なしにいきなりこれに取り組むのはかなり厳しい感じがするし、最初から最後までやるにはかなり時間がかかる。他にも微分積分の問題集はたくさんあり、可もなく不可もない問題集だという印象を受けるが、きちんと取り組めば実力がつくと思う。




理系なら知っておきたい物理の基本ノート[物理数学編]/為近 和彦

¥1,680
Amazon.co.jp

★★★★☆
星4つか5つかとても迷うところ。今まで見た"物理数学"の入門書ではいちばんわかりやすく、とっつきやすかった。大学受験で理系で物理や数学を使った人対象に、大学で習う数学(微積分、ベクトル解析、線形代数、複素関数論など)や物理への橋渡しとなる本だと思う。残念なのは、ところどころ計算や式変形の過程が省いてあって、どうしてこう変形できるのかが分からずに悩んでしまう箇所がいくつかあったこと。ここはマイナスポイントだが、そこをマイナスしても素晴らしい本だと思う。



一冊でわかる 理系なら知っておきたい 数学の基本ノート[線形代数編]/佐々木 隆宏

¥1,890
Amazon.co.jp

★★★★★
大学教養レベルの行列・線形代数の入門書。若干分量が多く感じるものの、基礎の復習に多くページを割いてあったり、1ページあたりの情報量が少なかったりと、厚さの割に取り組むのに時間はかからないと思う。練習問題が多いので、読むだけではなく自分で手を動かして計算していくと自然に線形代数が身につく本だと思う。線形代数を初めて学ぶ人や復習したいと思っている人には最適。
基礎 物理化学〈2〉物質のエネルギー論 (新・物質科学ライブラリ)/山内 淳
¥1,995
Amazon.co.jp
★★★★☆
物理化学・化学熱力学の教科書。物理化学(1)の方は主に量子化学で、(2)の方は主に化学熱力学・平衡の範囲を扱っている。「やや易~中くらい」、という絶妙な難易度の本だと思う。この本にやや抵抗を感じる場合はもっと簡単な本から、この本で物足りない場合はもっと難しい本を、という橋渡し的な本。2色刷で体裁も読みやすいし、例題の解答も詳しい。



入門 化学熱力学 (ベーシック化学シリーズ)/松永 義夫
¥3,360
Amazon.co.jp
★★★★☆
タイトル通り、化学熱力学・物理化学の本。内容は熱力学の基本的な部分から、平衡、溶液、電気化学まで含まれるが、150ページ弱と非常に薄くて取り組みやすい本。それぞれの項目の説明は簡潔だけど、論理の飛躍がなく、抽象的な計算も最小限に抑えてあり、非常にわかりやすい。欠点は例題の解説が簡潔すぎる点、150ページの割に値段が高い点、前書きにも記載されているように化学ポテンシャルの話を省略してある点だが、それは他の本で補えば良く、一番最初に取り組む入門書として最適だと思う。


化学熱力学 (サイエンスライブラリ化学)/渡辺 啓
¥1,733
Amazon.co.jp
★★☆☆☆
化学熱力学の教科書。同じサイエンス社から出ている、同じ著者の「物理化学」と内容がかぶっている。非常に歯ごたえのある教科書で、少なくとも初学者用の入門用としては使えない。この本をしっかり理解できればかなりの実力がつくと思うが、(この本に限った話ではないかもしれないが)抽象的な話・数式演算が多くて理解が困難だと思う。何か他の簡単な本を終えてから読むと、理解が深まるかもしれない。



ライフサイエンス系の基礎物理化学/早川 勝光
¥3,045
Amazon.co.jp
★★★☆☆
熱力学や物理化学の分野の教科書を読んでみても、生物の話はなかなか出てこない(抽象的な概念や数式しか出てこない)し、生物系専攻の大学生が勉強するにはとっつきにくいイメージがある。この本はその点が工夫してあって、生命系の学生が興味を持つような話題が散りばめられていて、物理化学の入門書として使いやすくて貴重な本だと思う。